その1その2もどうぞ。

さて、最終回は瓶熟庫から試飲です。写真のところからセラーに入っていきます。
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入ると正面が前回紹介した樽の熟成庫で、右に入って行くとボトルの熟成庫があります。


ボトルの熟成庫には、写真のような感じで、ボトルが並んでいます。
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ここはトンネルになっていて、空調なしでも年間を通して気温は15℃くらいだとか。
ボトルは4万本くらい貯蔵されているそうです。

こちらは初期のワインなど歴史的なボトル。
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セラー見学の最後が試飲です。

今回は5種類のワインを試飲します。
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こちらがボトル。
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あれ、本数合わないですね。

実は今回特別なワインを試飲用に出してくださったのです。グラスでは一番右です。さてこれは何でしょう?

答えは後回しにして、試飲したワインを左から紹介していきます。

まずは、ここのフラグシップである「登美」の2010年。シャルドネです。

色は薄めですが、アプリコットにパイナップルなどトロピカルフルーツの香り。レモンやバニラ、ヘーゼルナッツのフレーバー。酸とタンニンによると思われる軽い苦味が、フルーツのフレーバーといいバランスです。押し付けがましくなくバランスのいいワイン。さすがです。

次は登美の丘のカベルネ・フラン。2005年です。

熟成が始まっていて、色はやや褐色が入ってきています。スパイスや杉の木、ピーマン、カシスなどの味わい。タンニンはきつくなく口当たりのいいワインです。

3つめは登美の赤。2008年です。

色は濃い。きれいなガーネットで濁りは感じない。カシスやスパイスのフレーバー。タンニン豊富だがきつくなく丸い口当たり。全体にふくよかな味わい。個人的には今回の試飲の中で一番です。

ちなみにブレンドはカベルネ・ソヴィニョン64%にメルロー22%、プチ・ヴェルド14%。

4本目は貴腐ワイン。登美ノーブルドールの1997年です。ブランデーのような香り。いちじくや干し柿のフレーバー。

もうちょっと酸がほしい感じがしましたが、ブルーチーズと合わせて飲むと最高。実際には一番採捕にグラスが空になってしまいました。

さて、最後のワインですが、2番めに試飲したカベルネ・フランの1975年!です。

岩のりのようなフレーバー。ちょっと癖がありますが、ここは歴史を味わいます。

紹介遅くなりましたが今回の説明役をされた、高谷技師長。面白い人です。
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ここまででツアーは終わり。最後はレストランに戻って懇親会です。
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なんとここでもワインは飲み放題。今回の試飲になかった甲州などをいただきました。登美の丘シリーズの甲州はなかなか美味しかったです。怪我のためアルコールを控えめにしないといけないのが残念でした。

懇親会の後はバスで甲府駅まで行き、解散。皆様ありがとうございました。

さて、サントリー登美の丘ワイナリーでは、普段から様々なツアーを開催しています

無料のツアーでも1時間かけて畑やセラーなどが見られるという充実した内容。

また、今回のように技師長みずから説明にあたってくれるツアーも有料で開催されています。2013年10月5日(土)、19日(土)、11月17日(日)の開催で、一人4000円。4種類の試飲も含んでおり、甲府駅からの無料送迎付きなので、かなりお得です。この秋にいかがでしょうか。