長沢鼎(ながさわかなえ)に関連した記事を最近2つ書きましたが、(アカデミー・デュ・ヴァンで長澤鼎のセミナー開催カリフォルニアの「ワイン王」になった長沢鼎などを紹介する「薩摩藩英国留学生記念館」が開館)、長沢が持っていたワイナリ「Fountaingrove」(ファンテングローヴ)がAVA名として申請されているのを見つけました。

6月30日にTTB(アルコール・タバコ税貿易管理局)が申請を出し、8月29日までコメントを受け付けています。申請書類やコメントは「Establishment of the Fountaingrove District Viticultural Area」のページで見られます。

申請書類(PDF)によると、提示されたAVAはRussian River ValleyやSonoma Valley、Chalk Hill、Knights ValleyといったソノマのAVAに加え、Diamond MountainやSpring MountainといったナパのAVAに囲まれた地域です。かつての長沢のFountaingroveの大部分がここの領域に入っていたといいます。

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申請書類では長沢についても、薩摩から英国を経て米国に行ったこと、日本で「ワイン王」と呼ばれていたことなど、かなり詳しく記しています。Fountaingroveについては1882年に完成して7万ガロンの生産量があったこと、カリフォルニアのトップ10に入るワイナリだったことなどが書かれています。

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今のところ、コメントはポジティブなものが2件入っているだけ。これで認められる可能性がどれだけあるのかは分かりません(先日認可されたMalibu Coastでは23件のポジティブなコメントがありました)。

サイトを見る限り、日本からでもコメントできるようなので、日本人として応援コメントを送るのも、もしかしたら効果があるかもしれません。

ぜひ、AVAとして認められてほしいものです。