カリフォルニアのピノ・ノワール/シャルドネ/シラーのプロデューサーとして、一躍トップレベルになったポール・ラトー。ポール・ラトー氏は日本文化への関心も高く、それが日本にも輸出している理由だと聞きます。

実際、氏のワインを飲むと、力強さとエレガントさが両立しており、日本文化のミニマリズムと共通するところがあるようにも思います(グレッグ・ブリュワー氏のワインにも感じるところではあります)。

そろそろ2012年のワインも入荷が始まってますが、市中にはまだ一部2011年も残っています。今ならどちらを選ぶのがいいでしょう?

Wine Advocate誌を見ると、まだ2011年までしか評価は出ていません。2012年は難しい年で収量も少なかった2011年と比べると、豊作で質も高いというのが一般的な評価だと思います。ただ、ポール・ラトーのワインは2011年でも最低93点最高97点という高評価ですから、2011年だからといって避ける理由はないように思います。

特に、ポール・ラトーのエレガントさを味わいたいなら、2012年よりも2011年の方が向いているかもしれません。まだ2012年の輸入が始まっていない希少なピゾーニのワイン(ランスロットとイースト・オブ・エデン)が残っていることからも、今は2011推しとしておきましょう。