ソノマの小さな畑「Terra de Promise」(テラ・ドゥ・プロミス「約束された土地」の意)のオーナーが、カーネロスにあるスパークリング・ワイン・メーカーであるドメーヌ・カーネロスを提訴しました(Domaine Carneros Sued Over Vineyard Name | News | News & Features | Wine Spectator)。

Terra de Promiseは2002年にピノ・ノワールを植え始めた畑でリンマー、シドゥーリ、ウィリアムズ・セリウムなど7つのワイナリーが、この畑の名前を冠したワインを作っています。また、コスタ・ブラウンのソノマ・コースト・ピノ・ノワールにも使用されているとのことです。2013年には自身でもピノ・ノワールを作り始めています。2007年に名前を商標登録しています。

一方、ドメーヌ・カーネロスは同じ2002年に「La Terre Promise」というピノ・ノワールの畑を植えており、2009年に商標登録しています。

2012年ころからTerra de Promiseに、ドメーヌ・カーネロスにブドウを売っているか問い合わせが入るようになり、初めてこの名前に気付いたそうです。当初は和解を目論んだものの、交渉が成立せず、提訴に至りました。

提訴状によると、ドメーヌ・カーネロスは商標登録時に意図的に英語訳を「The Earth's Promise」(本来はTerre de Promiseと同様Promised Landの意)に変えて出願したとのこと。オーストラリアのTaylorsワインが持つ「Promised Land」とのコンフリクトを避けるためだったようです。

この記事を読む限りは、ドメーヌ・カーネロスにはあまり理がなさそうですが、法廷はどのように判断するのでしょうか。裁判の日程はまだ決まっていません。