【追記】2012年ヴィンテージの評価についてはこちらの記事をご覧ください(オーパス・ワン2012年は2007、2010と並ぶ高評価

オーパス・ワン2011の出荷が始まっています。例年10月ころに新ヴィンテージ発売というのが常套でしたが、今年はやや遅め。2010が意外と長く残っていたのでしょうか。

さて、2010年はオーパス・ワン史上最高とまで言われたヴィンテージ。Wine Advocate誌では一方、2011年は気温が低く、天候も悪く、難しいヴィンテージと一般には言われています。オーパス・ワンの場合はどうでしょう。

これまで評論家の評価が出ているものだと、ジェームズ・サックリングが92点、アントニオ・ガッローニのVinousが92点、ステファン・タンザーが90点となっています。先日おつたえしたように、タンザーはVinousに買収合併されましたが、今後こういう場合の評価をどうするのか気になるところです。

サックリングは2010年の評価を出していないので、残り2つの2010年の評価を見ると、Vinousが96点、タンザーが95点。やはり2010年の評価が高く、2011年はそれと比べると低くなっています。

ただ、これをもって質が低いというのは早計です。レビューのコメントを見ると、2011年は酸味が強く、胡椒などスパイスの風味を比較的感じるものになっているようです。オーパス・ワンはカリフォルニアワインの中ではエレガントな作りですが、その傾向がこのヴィンテージでは一層強そうです。そういったスタイルのワインが好きであれば、2011年も好きだろうと思います。

また、Vinousのアントニオ・ガッローニは、1年前にも試飲をしていて、そのときは89-92という評価をしています。今年の評価で92点になったというのは、予想の範囲ではあっても、良くなってきているということ。実際コメントでもこのワインは「サプライズ」であり、「ブリリアント」だと評しています。