ジャンシス・ロビンソンのサイトの記事の翻訳で、サンタバーバラについて書かれていました(ツーリズムに悩むサンタ・バーバラ 21 Mar 2015 - wine_articles)。

映画『サイドウェイズ』で一躍有名・人気になったサンタバーバラですが、意外にも旅行者の数は伸び悩んでいます。

理由の1つがワイナリーにテイスティングルームを作るのが困難なこと。許可を得るのが極めて難しいのだそうです。一方で、ガスやオイルの水圧破砕プラントが点在していたり、巨大カジノがあったりと、ワインカントリーの風情を楽しむ環境とはほど遠いものが目立ちます。

サンタ・イネズ・ヴァレーの地域計画委員会の委員長だったボブ・フィールドという人がその元凶と見られています。不適切な場所でアルコールを提供することが旅行者の安全を損なうと考えているのだそうです。

一方で、サンタバーバラ郡のワイン産地からは離れた、海沿いのサンタバーバラの町では「サンタ・バーバラのダウンタウンに集合テイスティング・ルームがオープン、サンディも参加」という記事で紹介したように、数多くのテイスティングルームが作られています。おそらく、上記のような規制を嫌ったものなのでしょう。これ自体はいい試みだと思いますが、旅行者が実際にワインカントリーを見ずに帰ってしまうとしたら残念なことです。

上記記事には、このほか、逆に人気がありすぎるナパの悩みなども書かれていて読み応えがあります。ぜひご一読を。