Drinks Business誌の記事に、ロバート・パーカーの影響力が以前と比べて下がっているということが出ていました(Figures reveal Parker’s declining influence)。

パーカーは先日、ボルドーの「プリムール」の評価から引退することを発表しました。これまで、プリムールの評価がその価格に大きな影響を与えており、さらにワインの実際のリリース後に評価が変わることで、また影響がでていました。


Photo courtesy of winestem

記事では、パーカーが評価を変えたことによる価格の増減に注目し、その割合が以前より下がっているとしています。

また、2009年のプリムールの評価では90点未満だったワインと100点のワインとで、プリムール価格は7倍近くの差があったのが、2014年のプリムール評価では5倍近くと、差が小さくなっています。

このようなことから、記事ではパーカーの影響力が下がっているとしています。

とはいえ、絶大な影響力があるという点では今も昔も変わっていません。今年からプリムールを担当するニール・マーチンがどのような評価をするのか、またその影響力がどうなるのか、あるいはアントニオ・ガッローニのヴィナスなどの新メディアがもっと影響力を持つのか――。パーカーのプリムールからの引退は、ワイン評価誌の混沌の時代の始まりになるのでしょうか。