IPOBの試飲会会場でのミニミニインタビューをまとめました。

●ブラッドリー・ブラウン/ビッグ・ベイスン・ヴィンヤーズ
――バランスの取れたワインをどう定義しますか。
ブラッドリー:香りが複雑であること、いきいきとした果実味があること、を大事にしています。
――それを実現するのに大事なことは何でしょう。
ブラッドリー:収穫のタイミングはとても重要です。それが数日異なるだけでワインは全く違った味わいになってしまいます。
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●スティーブ・マサイアソン/マサイアソン・ファミリー・ヴィンヤード
――バランスの取れたワインとはどういうものですか。
スティーブ:いろいろな味わいの調和が取れていることです。食事と合わせて飲んでおいしいことも大事です。
――ナパのワインを作っていますが、シャルドネにとっては暑すぎることはないですか。
スティーブ:シャルドネの畑があるオーク・ノールのあたりは海からの霧の影響が強いので、シャルドネも大丈夫です。また、フレッシュさを保つため、マロラクティック発酵は全く行わないか、行っても少しにしています。
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●ジェイソン・ジャーディン/ハンゼル・ヴィンヤーズ
――バランスの取れたワインには何が重要ですか。
ジェイソン:テクスチャとハーモニーです。ハンゼルにはカリフォルニアで最も古いピノ・ノワールの樹があるなど、古い畑も多くあります。その歴史を引き出すことも大事です。
――具体的な手法は何かありますか
ジェイソン:やり方はいろいろありますが、大事なのは「信じること」です。
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●ジェームス・オンティヴェロス/ネイティブ9
――ネイティブ9はどういうワイナリーですか
ジェームス:ネイティブ9とは9世代目という意味です。牧場をやっていたところを1997年にブドウ畑にしてワイナリーを始めました。
――バランスの取れたワインには何が必要ですか。
ジェームス:味わいの調和ですね。そのためには適切な畑が大事だと思っています。
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●キャロル・ケンプ/レッド・カー
――レッド・カーは最初はLA近辺のワイナリーでしたね。ソノマに移転したのはなぜですか。
キャロル:最初に何年かワインを作ってから、自分で畑を持つことが大事だと思うようになりました。それで見つけたのがソノマ・コーストでした。
――ワインの味わいも以前はもっと濃い、いわゆるカリフォルニア的なものだったと思います。
キャロル:そうですね。そういう意味では最初と比べるとすべてが変わったと言えると思います。
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