訪米中の安倍首相も乗った電気自動車テスラ。そのメーカーが新たに蓄電池ビジネスに参入することを発表したのに併せ、ケンダル・ジャクソンなどを擁するジャクソン・ファミリー・ワインが試験採用したことを明らかにしました(Jackson Family Wines Collaborates with Tesla Energy to Pilot Stationary Energy Storage Systems - Yahoo Finance)。

参考:テスラ、電気自動車の次は蓄電池で世界を変える(page 3) - エネルギー - 日経テクノロジーオンライン

テスラはパナソニックなどと巨大な蓄電池工場を建設中であり、それを自動車だけでなく、家庭用や産業用の蓄電池にも使っていくもよう。ジャクソン・ファミリーはケンダル・ジャクソンだけでなく、傘下の複数のワイナリーにこの蓄電池を設置し、総容量は4.2MWに達するとのことです。

既に設置済みの太陽電池と組み合わせることで、電気代をこれまでの4割に相当する200万ドル節約できるそうです。ただし、この蓄電池だけによるメリットがどれだけあるのかは明らかにしていません。

通常、太陽電池は設備の電力を賄うのと同時に、電気が余っているときは電力網に売電することで電気代を節約します。今回の蓄電池を使うと、電気が余っているときは蓄電池に保存できるので、従来の電力網に依存する割合が減るのが大きなメリットなのかと思います。

太陽電池など再生可能エネルギーの増加は、電力網の安定運用にとっても課題となりつつあり、今回の蓄電池はその問題の解決にもつながるものだと思います。