サントリーのサイトに、ワイングラスによって、ワインの味わいがどれだけ変わるか実験した記事が載っていました(グラスの形でワインの味わいは変わる?~赤ワイン編~ 本当にそうなの?ワインの常識・非常識 サントリー)。今回は赤ワイン編で来月白ワイン編が載るそうです。

この記事では(1)ビール向けのタンブラー、(2)小さめのワイングラス、(3)ボルドー向けのワイングラス、(4)ブルゴーニュ向けのワイングラス、の4種類のワイングラスで「スーパーでワンコインくらいのカジュアルな国産ワイン」、「華やかな香りが特長の軽めの輸入ワイン」、「力強い味わいの輸入ワイン」を試しています。

カジュアルな国産ワインとして選ばれたのは「酸化防止剤無添加のおいしいワイン 赤」。これがいわゆる日本産のブドウを使った「日本ワイン」なのかはわかりません(多分違うでしょう)。軽めの輸入ワインは「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー 2013」。力強い輸入ワインは「ロス ヴァスコス グランド レセルブ 2013」、チリのボルドー系ワインです。

結論から言うと、無難なのは(3)のボルドー向けグラス。写真からすると、おそらくリーデルのVinumシリーズのボルドーでしょう。(4)のブルゴーニュ向けグラスは、香りのボリュームは一番強く出るが、一方で、バランスが取れない味わいに感じられがちだとのこと。

これはわかりますね。ブルゴーニュ向けのグラスはやっぱりある程度いいピノ・ノワールでないと力を引き出せないような気がします。

また、この記事では触れていませんが、グラスの大きさだけでなくガラスの厚みなどによっても味わいは大きく変わることが知られています。ガラスが薄いものの方が美味しく感じられます。

そういったもろもろを勘案して、やっぱりリーデルのVinumのボルドーは何か一つグラスというときには一番役に立つグラスでしょうね。ステムのない「オー」シリーズも味わいはほとんど変わらないのでカジュアルなシチュエーションでは便利です。

あと、最近評価急上昇中のZaltoも気になります。ちょっと値段高いですけどね。