Wine Advocate誌の219号が発表されています。最近は10年前のヴィンテージを再評価する回顧テイスティングがほぼ毎号載っていますが、今回はナパの2005年(およびボルドーの2005年とソーテルヌの2005年)が掲載されています。

ナパの2005年(一部ソノマのボルドー系ワインもあり)では9本が満点。そのうち1本(ヴェリテのラ・ジョワ)を除いては、今回新たに100点になったワインでした。

とはいえ、銘柄的には100点の常連ばかりです。ヴェリテ(Verite)ではラ・ジョワ(La Joie)のほかル・デジール(Le Desir)も満点。このほかシュレーダー(Schrader)のオールド・スパーキー(Old Sparky)とCCS、ハンドレッド・エーカー(Hundred Acre)のアーク・ヴィンヤード(Ark)とカイリ・モーガン(Kyli Morgan)。ロコヤ(Lokoya)のマウント・ヴィーダ―(Mt Veeder)。エイブリュー(Abreu)のトレヴィロス(Thorevilos)とコルギンのカリアド。

目立つのはまず、ヴェリテ2本とロコヤで3銘柄100点を取ったケンダル・ジャクソン・グループ。コルギンのカリアドはエイブリューの畑を使っていますから、こちらも合わせて2本が満点。

満点以外ではソノマのナイツ・ヴァレーにあるアナコタ(Anakota)が99点を取ったのが目立ちます。高額ワインがひしめくなか、これは100ドルしないワインです。

アナコタはヴェリテのワインメーカーであるピエール・セランのワイナリー。つまりこれもケンダル・ジャクソン・グループです。日本にも輸入されていましたが、現在は扱いがないようです。