赤ワインに含まれるレスベラトロールが、うつ病を防ぐ働きがあると、サウスカロライナ大学のチームが発表しました(Red-Wine Compound May Prevent Serious Depression | Health News | News & Features | Wine Spectator)。

Wine

レスベラトロールは、赤ワインぬ含まれる代表的なポリフェノール。いわゆる「フレンチ・パラドックス」(フランス人に心臓疾患が少ないのは赤ワインを多く飲むためだということで、世界的な赤ワインブームを起こした現象)を初め、赤ワインの健康効果と言われるものの大半はこの物質に由来しています。

うつ病は、米国においても重要な病気となっていて、米国内において約1480万人の患者がおり、15歳から44歳がかかる疾患として最多になっています。

近年の研究で、うつ病は脳の炎症によって引き起こされるという説が有力になってきています。そして、この炎症を防ぐのにレスベラトロールが役に立つというのです。

ラットを使った実験によると、大きくて凶暴なラットと共存するラットの中には、うつ病的な症状や、炎症を起こすものがいます。

それに対して、ラットにレスベラトロールを与えながら実験したところ、うつの症状も炎症も見られなかったとのことです。ラットに与えられたレスベラトロールは人間に換算すると赤ワイン6杯分くらいとのことです。