多くのワインメーカーは収穫時期をブドウの種の色で判断すると言われています。緑だとタンニンがきつく、茶色になるとまろやかになると信じられてきました。その伝説を否定する結果をワシントン州立大学の研究者が発表しています(Grape seed color not helpful in assessing wine tannins - WSU News Washington State University)。

未熟なブドウと過熟なブドウでワインを醸造して比べたところ、タンニンの量には違いがありませんでした。

様々に条件を変えて試したところ、唯一タンニンに影響があったのはイクステンディッド・マセレーション(果皮や種と果汁との接触期間を長くすること)だけでした。

研究者はワインメーカーに、この結果を受け入れて収穫時期について再考してほしいと語っています。

ちょっと驚きの結果ですね。タンニンについては量だけでなく「丸いタンニン」といった表現もあるので、その実態が何であるのかも合わせて明らかにしてくれると、さらに説得力が上がるのではないかと思います。