Wine Enthusiast誌の2015年年間トップ100が発表されました(10 - 1: Top 100 Wines of 2015 - Wine Enthusiast Buying Guide - Wine Enthusiast Buying Guide)。Wine Spectatorほどの影響力はありませんが、なかなか個性的なリストになっています。

例えばトップ5のワインを見ると1位がキャンティで2位がプチ・シラー、3位がリースリング、4位がテンプラニーリョ、5位がマルベックとメジャーな品種を見事にはずしています。7位に入ったレイミーのシャルドネ・リッチー2012がむしろ異彩を放つほど。

中でも目立つのが2位のプチ・シラー。18ドルのワインです。ワイナリーはマイケル・デイヴィッド(Michael David)。7デッドリージンというジンファンデルで有名なロウダイ(ロダイ)にあるワイナリーです。プティ・プティ(Petite Petit)というこのプチ・シラーは同誌のレイティングで94点。深みある味わいでありながら、決して濃すぎることがなく絶妙なバランスを保っているそうです。サーカスの象をあしらったポップなラベルに騙されることなかれ、とのこと。

マイケル・デイヴィッド プティ・プティ

このワイナリー、ロバート・パーカーのお気に入りでもあり、米国で最もコスト・パフォーマンスが高いワイナリーの有力候補だと述べています。賢い消費者は覚えておくべきだと。今回のワインも91点とかなり高い評価です。日本での価格も3000円程度ですから、気になります。



トップ10のカリフォルニアワインはこのワインと前述のレイミーの2つ。レイミーは65ドルと大分値段が上がりますが、評価も97点と相当なものです。こちらも日本で入手可能。レイミーのリッチーはまだ飲んだことないですが、リッチーはすごく好きな畑の1つです。