昨年12月に「リトライのシャルドネ/ピノ・ノワールを9種類試飲、個人的ダントツトップはやはり…」という記事を書きましたが、その続編?として再びリトライの会に参加してきました。

今回は白が3種類2014年、ピノ・ノワールが4種類でいずれも2013年です。
5月21日のLittorai

ちょっと珍しいのが白のシュナン・ブラン ヘイヴン・ヴィンヤード2014。ワイナリーのサイトにも載っていないワインです。第一印象は酸が勝った感じなのですが、だんだんそれが落ち着いてくるとミネラルというか塩っぽいニュアンスとか、オレンジの風味とかが出てきてなんだか癖になる味わい。一口目から圧倒するようなワインではないですが、ついついお代わりしたくなるワインでした。

残りの白はシャルドネでTributary VineyardとMays Canyon Vineyard。Tributary Vineyardはかなり酸が強く、これも「ミネラル」を感じるタイプのワイン。Mays Canyonはそれよりも丸さを感じるシャルドネでした。

どちらのシャルドネも最初は少し閉じた印象がありましたが、時間が経つとだんだん開いてきました。最低1時間くらいはかけてゆっくり飲みたいワインです。

ピノ・ノワールはセリース(Cerise)、メイズ・キャニオン(Mays Canyon)、ピボット(Pivot)、ハーシュ(Hirsch)の4種。いずれも前回2012年のものを試飲しています。

セリースはこの中では一番薄旨タイプ。果実味で押してくるワインではありませんが、骨格は意外としっかりしています。2012年より好印象だったかも。

メイズ・キャニオンは鰹節のような旨味を強く感じるピノ・ノワール。これも2012年より好印象。

ピボットはやわらかな味わいで、後から酸を感じます。すごい特徴的なワインというわけではないのですが、ずっと飲んでいたいような安心して飲めるワインでした。

最後はハーシュ。前回はハーシュが他を圧倒している感がありましたが、今回はそこまでの印象ではありませんでした。若干ジャミーで、酸が2012年よりも弱かったような気がします。それでもどれが好きかと言われれば、僕はやっぱりこれが好き。この日のワインの中でもこれが一番最初にボトルが空きましたので、やっぱり訴えかけるものがあるのでしょう。

2012年はセリーズが薄旨組、メイズ・キャニオンとピボットが中間組、ハーシュがやや濃い組という感じでした。今回はセリーズとメイズ・キャニオンが薄旨組、ピボットとハーシュがやや濃い組と、組分けの印象が少し変わった感じがしました。面白いものです。