前回、ラジャ・パーのときに最終回と書きましたが、その後、サンディ/ドメーヌ・ドゥ・ラ・コート/ピエドロサシのサシ・ムーアマンからも返信が来たので追加します。
Sashi Moorman
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――IPOBは失敗だったと思うか。
いや、IPOBは驚くほどの大成功だった。
どうしてかというと、ワインのレイティングからスタイルへと会話の内容が変わるのを手助けしたからだ。IPOBによって多くのコンシューマーが、成功するワインというのは必ずしも評論家のスコアだけで決まるのではなく、バランスのよさを生み出す念入りな選択によっても出てくるのだということを理解したはずだ。

――IPOBをやめる時期はこれが適切だと思うか。
そう思う。IPOBはミッションを果たした。IPOBが他のワインメーカーも、彼等が重要だと思うことでアライアンスを組むことにつながればいいと思う。

――この5年間でバランスが取れたワインを好む人は増えたか。
はい。

――IPOBに参加した目的は?
バランスが取れたワインをプロモートするのを手助けし、そのスタイルでさまざまなことなったワインを試せるような環境を作ること。

――その目的は達成できたか。
達成できた。IPOBは多くの取材を受け、カリフォルニアでバランスが取れたワインができることを知らしめた。

――日本でのツアーのあと、日本での認知は増えたと思うか。
わからない。そう思いたいが、その後日本を訪問していないので。おそらく、生産者は日本にいってバランスが取れたワインのプロモートを続ける必要があるだろう。

――IPOB後はどのように啓蒙活動を続けていくか。
われわれは、テロワールと気候を反映したスタイルのワインを作り続ける。アルコール度の低さはそれを実現するのに必要だ。ドメーヌ・ドゥ・ラ・コートは非常に複雑なテロワールを持っており、バランスが取れたワインを理解してもらうのに有利な点になると思う。