新規ワイナリーの認可申請が数多くあるナパですが、昨今は認可を得るのが難しくなっています。慢性的な交通渋滞などにより、観光客を受け入れるワイナリーには客の上限があり、総量が膨れ上がらないようにしているからです。一方で、ワイナリーにとっては消費者への直接販売が占める割合が年ごとに高まっており、ワイナリーを訪れる観光客は極めて重要です。

この状況で、ビジターゼロで新規開設を申請したワイナリーが認可されました(Planners approve rare winery with no visitors | Local News | napavalleyregister.com)。申請を認可する委員会としては、こういった新規ワイナリー申請は歓迎する意向です。生産量約5000ケースの小さなワイナリーですが、どのように顧客を確保するのか気になるところです。

実は、このソダーニ・ワイナリーのオーナーは元インテルの重役。インテルといってもアモーレ長友のいるサッカーチームではないですよ。「インテル、入ってる」のインテルです(古いか?)。アービン・ソダーニといって、近年はインテルが運営するベンチャーキャピタル、インテル・キャピタルの社長だったそうです。

彼がインテル時代に築いた人脈によってワインを売っていく、そのコンタクト先は12600ほどもあるとのことです。

さすがの人脈ではありますが、5000ケースを12600人に売るとすると、だいたい2.5人に1人はケース買いしないといけない計算になります。果たして、そこまでうまくいくものなのでしょうか。

まあ、きっと失敗しても困らないくらいのお金は余裕で持っているのだと思いますが。