最近の試飲会で印象に残ったワインを紹介していっています。

これまで紹介したのは
5000円以下で買えるナパらしい良質なカベルネ「ナパ・ハイランズ」
パルメイヤーが手がけるソノマ・コーストのワイン「ウェイフェアラー」

今回はポートフォリオ。正式名称はポートフォリオ・リミテッド・エディション。リミテッドというように生産量250ケース以下と極めてレアなワインです。

ワインメーカーのジェヌヴィエーヴ・ジャンセンスさんはロバート・モンダヴィで醸造責任者を務める人。その実力で少量ながら自分が作りたいワインを作っているのだから、美味しくないわけがありません。

今回試飲したのは良年と言われる2012年。

ナパのカベルネとしては珍しいほどに酸がしっかりしています。リッチな味わいももちろんあるのですが、力強さよりもエレガンスを強く感じます。

カルト系のワインだと、コルギンが「女性的」とよく言われ、実際にそういう印象もありますが、コルギンの女性らしさは米国の女性に似たゴージャスさと明るさ。それに対してポートフォリオには日本女性のようなしなやかさと芯の強さがあるような気がします。

ネットではまだ前ヴィンテージの2011年までしかないようですが、エレガントで美味しいカベルネを飲みたい方はぜひトライしてみることをおすすめします。

また、ポートフォリオのインポーターであるミライズが輸入するもう1つのワインであるトカードゥ(TOQUADE)も試飲しました。こちらはソーヴィニヨン・ブランなのですが、ものすごく香り高いのが特徴です。その香りの強さにはかなりびっくりしました。こちらもトライする価値のあるソーヴィニヨン・ブランです。