試飲会レポートの4つめです。

これまで紹介したのは
5000円以下で買えるナパらしい良質なカベルネ「ナパ・ハイランズ」
パルメイヤーが手がけるソノマ・コーストのワイン「ウェイフェアラー」
エレガンス系カベルネの究極? 「ポートフォリオ」にうなる

ilovecalwineは、良質なピノ・ノワールで人気のインポーターです。甲乙つけがたいワインが多く、価格帯も7000円台~8000円台のものが多くなっているので、これ、というのを選ぶのは難しいのですが、その中でも印象的だったものを紹介します。

まずはオーガストウエスト(Auguet West)のロゼラズ(Rosella's) ピノ・ノワール2013。ロゼラズはサンタ・ルシア・ハイランズを代表する3つの畑の1つ。3つの畑のうち、ピゾーニとゲイリーズはスケールの大きな男性的なワインを生み出すのに対して、ロゼラズはリッチでありながらエレガントさを併せ持ったワインを生み出します。ロゼラズのオーナーのワイナリーであるロアーと並んでオーガストウエストがロゼラズのピノの中でも有名。

この2つのワイナリー、同じワインメーカー(オーガストウエストのエド・カーツマン)が作っていましたが、2013年からはワインメーカーが交代。また、オーガストウエストへのロゼラズの供給も2014年をもって終了ということになってしまいました。

シャルドネは既に現行ヴィンテージが2014年なので、それで終了、ピノ・ノワールは今が2013年なので、来年で終了となります。

個人的にも非常に思い入れのあるワイナリーと畑ですが、試飲した2013年はこれまでと同様、期待に背かない美味しさでした。



このほか気になったピノ・ノワールとしてポール・ラトー(Paul Lato)の「マチネ」と、ロスト・アンド・ファウンド(Lost and Found)を挙げておきます。

「マチネ」は米国ではレストラン専用に卸されているワイン。ソロモン・ヒルズとジョン・セバスチャーノの畑のブレンドもので、比較的早飲みタイプに仕上げています。それぞれの単一畑ものなら1万5000円近くするのが、これは定価が8000円台と極めて格安。試飲したワインはうまみがとても乗っていて、今飲んで美味しいワインでした。高嶺の花のポール・ラトーがこの値段で飲めるのは嬉しいところです。


もう1つのロスト・アンド・ファウンドも、米国のレストランで極めて人気が高いワインとのこと。ラベルがユニークです。ロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールですが、同地域の中では涼しいところのブドウを使っているのか、ソノマ・コーストのワインのような酸を感じます。一方でロシアン・リバー・ヴァレーらしいリッチさもあり、これも魅力的なワインでした。

船橋の山城屋さんでは扱いがあるようです。
全米トップ・レストラン御用達?・・・天才マスターソムリエが造り出すワインです・・・ロスト・アンド・ファウンド | Cheers!カリフォルニアワイン
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