2016年の収穫がほぼ終わり、カリフォルニアの収穫レポートが出ています(2016 California Wine Harvest Report)。収量普通ですが、品質についてはカリフォルニア全域ですばらしい状態のようです。
Pinot Noir Harvest

例えばケンダル・ジャクソンのワインメーカーであるランディ・ウロム氏は「これまでのところいいシーズンだ。ブドウは非常にいい状態で、フレーバーもすばらしい」としており、ナパのセント・ヘレナに畑を持つキャシー・コリソンさんも「2016年は収穫は早く、量は少なかったが、とてもおいしい。生育期間の気温は低めで夜も寒く、濃くて複雑なワインができた。ペースも安定しておりワインメーカーにとっては易しい年だった」としています。

キャシー・コリソンさんと

収穫全体は平年並みの390万トンくらいだろうと推定されています。2015年に非常に収穫量が下がったパソ・ロブレスも、今年はエル・ニーニョの影響で(思ったよりは少なかったけど)、過去4年と比べると冬の雨量が多く、収量が回復しました。

ロウダイのマイケル・デイビッドは9月末までに約半分を収穫しましたが、収穫のペースは安定していたとのこと。落ち着いた天気が続いたことで、ちょうどいいタイミングで収穫するのが難しくなかったとのこと。レーズン化したブドウも少なかったそうです。

サンタ・バーバラは昨年に続いて早い収穫となり、ピノ・ノワールとソーヴィニヨン・ブランの多くは8月後半に収穫されたとのこと。ブドウの実は小さく、最高の状態だったそうです。これまでで一番バランスが取れたワインができそうだとのこと(ヒッチング・ポストのフランク・オスティーニ・ワインメーカー)。

ソノマも収穫は全体に早めでした。ただ、9月半ばに非常に涼しい時期があり、シャルドネ
やピノ・ノワールの収穫とメルローやカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫の間に一息つくことができたtのこと。

これで2012年から5年連続して、品質的には高いブドウが作られたことになります。2015年は収量の問題が一部で重大になりましたが、2016年はそれもなかったようです。

昨日のボージョレのレポートではないですが、グロワーは大体、悪かったとは言わないものであり、多少は割り引いて話を聞く必要があるでしょう。それを差し引いても今年は悪い評判がほとんどなく、いいヴィンテージになりそうです。


それにしても、カルトワイブームの影響で、21世紀初頭はハングタイムを長くすることにこだわって、11月まで収穫を伸ばすようなワイナリーもあったと記憶していますが、そのころに比べると健全な状態になったような気がします。