ピーター・マイケルのシャルドネ2種とピノ・ノワール2種、それに加えてオーベールのシャルドネ2種を試飲する会に出席しました。
Peter Michaelの会

オーベールはカーネロスとソノマ・コーストのシャルドネ2013。2カ月前に「オーベールのちょい古ヴィンテージを試飲、ピノとシャルドネで意外な結果」で紹介したのは2009年でしたが、そのときはソノマ・コーストが好印象でした。

今回はカーネロスの方がソノマ・コーストよりも芳醇な味わい。トロピカルフルーツというより柑橘系が勝った印象ですが、すっぱ過ぎもせず、バランスもよく、かなりいいできのシャルドネだと思いました。

ソノマ・コーストは第一印象は予想以上にリーンでしたが、時間が経つとレモンやパイナップルの風味が出てきてだいぶよくなってきました。ソノマ・コーストの方が味わいが落ち着くまで時間がかかるのでしょうか。

なお、AVAものといっても、それ用にブドウを購入しているわけではなく、単一畑としてボトリングしなかったものを使っているので、カーネロスであればハイド、ソノマ・コーストであればリッチーのブドウが中心というとても贅沢なAVAものです。ローレンなどの爆発的味わいこそないですが、非常によくできたシャルドネですので、オーベールの入門用には最適かと思います。

さて、本番のピーター・マイケルですが、シャルドネが2014年のBelle CoteとLa Carriere。ピノ・ノワールが同じく2014年のLa Moulin RougeとLe Capriceです。

Belle Coteは濃密な果汁が印象的。色もかなり濃く、中身が詰まった感じがします。非常に芳醇でいいワインですが、バランスが少し難しい印象もあります。状態によっては濃いだけのワインに感じられてしまうこともありそう。ポテンシャルはありますが、開けるときによっていい方に転ぶかどうか心配になりそうです。ちなみにパーカーは98点をつけています。

Carriereはリッチでふくよかですが、Belle Coteのように行き過ぎる心配のないおいしいシャルドネ。個人的には100点満点で97点くらいあげたいワインでした。美味しかったです。ちなみにパーカーは95点。

Le Moulin Rougeはサンタルシアハイランズのピゾーニのブドウを使ったピノ・ノワール。ピゾーニらしい濃厚さやアメリカン・チェリーのようなダークな果実の味わいがありますが、全体的には上品なワイン。果実味よりもスパイス的な味わいをやや強く感じました。なお、低温劣化しているのではないかという話もありましたが、僕はよくわかりませんでした。パーカーは90点。

Le Capriceはより赤系の果実味が感じられるワイン。これも低温劣化かという話がありましたが、美味しかったです。個人的には95点くらいあげたい。パーカーは92点。