今や、サンタ・バーバラを代表するワイナリーの1つとなったポール・ラトー(Paul Lato)。その中でもちょっと特異な存在だったのが「Kokoro(心)」シリーズ。ワインライフ株式会社の杉本隆英さんとのコラボで、当初は単一畑しか作らないポール・ラトーが唯一ブレンドものとしてシャルドネとピノ・ノワールを作ったのでした。

その後、シラー/グルナッシュやロゼ、ソーヴィニョンブランとラインアップが拡充しましたが、最近出荷が始まったものが最終ヴィンテージとなります。

理由は、ポール・ラトーが作るもう1つのワインに集約するため。杉本さんのシャトー・イガイタカハでは、グレッグ・ブリュワーなど何人かのワインメーカーがワインを作っていますが、ポール・ラトーもその一人に加わっているのです。ポール・ラトーのワインは「Tokimeki」という名前で、現在シャルドネとピノ・ノワールがあります。

心ワインは今後は「Tokimeki」に収斂することになります。いわばそのための発展的解消ではありますが、心ワインがなくなるのもちょっとさびしい感じはいなめません。