米国市場で今、一番伸びているのはボックスワインの高級版だそうです(Premium Boxed Wines Are Smoking Hot - Wines & Vines)。

高級ボックスワインは2016年の成長率が24.2%と、さまざまなフォーマットの中でもトップの成長率。ちなみにガラス瓶のテーブルワインは4.2%。安価なボックスワインは1.9%減少でした。

高級ボックスワインの代表的なブランドの1つがボタ・ボックス(Bota Box)。デリカート・ファミリーのブランドです。2016年に28%上昇して、上昇率で5位、ブランドの売上で全体の15位に入りました。
Bota Box

このほか、コンステレーション・ブランズのブラック・ボックスというブランドも人気。上昇率ではボタ・ボックスを上回り、全体の3位でした。
Black Box

ちなみに高級ボックスワインの価格は3リットルで20ドル前後。750mlに換算すれば5ドルですから、日本の感覚だとかなり安いです。

日本でも売っているフランジアの場合だと5リットルで16ドル前後。750mlに換算すれば2.4ドルですから、高級ボックスワインはおよそ倍額ということになります。

日本のフランジアの価格は3リットルで1600円くらいですから、米国と比べるとかなり高いですね。先日、日本のカリフォルニアワインの輸入が減っているという記事を書きましたが、このあたりをもっと安くするのが、競争力を高めるのに必要かも、というようなことを思ってしまいました。

話はちょっとずれてしまいましたが、ボックスワインは中に空気が入らない構造になるので、酸化には強いはずです。高級版というのも十分ありえる市場だなと思いました。日本で2500円くらいで売ってくれないでしょうか。