ナパの有名な畑「ステージコーチ(Stagecoach)」をガロが買収しました(Gallo buys Stagecoach Vineyard - Wines & Vines)。
stagecoach vineyard
ステージコーチはジャン・クラップが1995年に購入した畑。プリチャードヒルとアトラス・ピークにまたがっており、1300エーカーの広大な土地に600エーカーの畑があります。標高は360~530m程度。175のブロックに分かれており、カベルネ・ソーヴィニヨンを中心に16種類の品種がうわっています。また、ナパ・グリーン、カリフォルニア・サスティナブル・ワイングローイング・アライアンスなどの認定を受けています。

ステージコーチ自体のワイナリーはありませんが、ジャン・クラップは兄弟とクラップ・ブラザーズというワイナリーを経営しています。例えばクラップ・ブラザーズのM5ステージコーチ・カベルネ・ソーヴィニヨン2015はWine Advocate誌で96-100点を得ており、その他のワインも高い評価を得ています。

ステージコーチは現在クラップ・ブラザーズを含め90のワイナリーにブドウを供給しており、30のワイナリーがステージコーチの名前を付けたワインを売っています。今回の買収後もその契約を続けることをガロは表明しています。

なお、顧客の中にはシャトー・モンテリーナ、ダリオッシュ、ダックホーン、ヘス・コレクション、カーディナル、パルメイヤー、プライドといった有名ワイナリーが含まれています。

また、ガロ傘下のワイナリーの中ではルイ・マルティニとオリン・スイフトがステージコーチのブドウを購入しています。

急に何かが変わるわけではありませんが、こうして巨大資本に買収されるのはこの先にちょっと不安を感じてしまうのは僕だけではないでしょう。