ナパの最終日はカーネロスにあるクヴェゾン(Cuvaison)です。以前はナパの北部のカリストガにあったワイナリーですが、力を入れているのはシャルドネとピノ・ノワール。5年ほど前に自社畑のあるカーネロスにテイスティング・ルームを作り、カリストガは引き払ってしまいました。ピノ・ノワールの畑を望むとてもきれいなテイスティング・ルームがあります。
クヴェゾンのテイスティング・ルーム

社長のジェイさん。
社長のジェイさん

ワインメーカーのスティーブさん。畑仕事からワイン作りまで、ワイン作りの実務の大半を仕切っています。
ワインメーカーのスティーブさん

テイスティング・ルームの目の前にあるピノ・ノワールの畑。
クヴェゾンの畑

実は、この畑は数年前にユータイパという一種のカビの害にやられてしまい、3年前に幹を切ってしまったそう。接ぎ木したところから出てくる枝の一つを改めて幹として成長させている過程だと説明していました。以前は1エーカーあたり1トンも収穫がないという低収量の畑だったので収量もこれから改善を見込んでいるそうです。

ピノ・ノワール

カーネロスというと、うねうねと緩やかな丘が広がる景色が特徴です。クヴェゾンの畑も例外ではなく、大小いくつもの丘に畑があります。畑全体を44個のブロックに分けてブロックごとに醸造しています。細かな気候の違いなどでブロックを分けているので、わずか2、3列のブロックもあれば、かなり広いブロックもあるとのこと。

シャルドネとピノを試飲しながら畑を回ります。クヴェゾンのワインは、シャルドネもピノ・ノワールも穏やかな味わい。こういうワインはほっとします。

シャルドネとピノ・ノワール

また、ピノノワールは斜面が適しているので、丘に植え、シャルドネは気温が低い低地を中心に植えています。
シャルドネは低いところに

これはインセクト・トラップという装置。害虫がどれくらい発生しているかを調べるために使います。
Insect Trap

ところで、今回のナパでは一回も霧を見ることがなく、いつもならかなり涼しいカーネロスも日が差して暖かでした。南の方で生じた熱波によって、高温の空気がドーム状になり、霧が入ってこれない状況が続いていたそうです。

また、近年収穫が早まっていますが、今年について聞いてみたところ、平年より3週間くらい早く、これまでで一番早いと言われていた昨年よりも早くなりそうだとのことでした。旱魃の影響で冬が暖かく、芽がでる時期も早くなっているのが大きな原因のようです。

クヴェゾンの倉庫

畑の後はワイナリーに行ってシングルブロックのピノノワールと、シャルドネを、2015年(樽からのサンプル)と、2013年のワインで比べました。

ところで、ナパでは2年前に大きな地震がありました。震源は海に近いあたりで、カーネロスも大きく揺れました。社長がそのときの写真を見せてくれました。
地震のとき

樽はスチールのラックを使って積み重ねていましたが、このラックは地震に弱いことがわかりました。今後はより揺れに強いプラスチック製のラックに変更していくそうです。


ボトリングのラインも稼働中でした(ワインは別のワイナリーのもの)。
ボトリング

ナパの最後のワイナリー見学は、こうして無事に終わりました。