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Date: 2008/0325 Category: 技術系
Posted by: Andy
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このサイトに来る検索語なのですが,「カリフォルニアワイン」というのがトップなのは当然として,昨年は「カレラ ジェンセン」が上位安泰を続け,今年に入ってからは「ブショネ」が安定的に上にいました。

ところが,今日見たらこの1ヶ月の検索語で2位に入っているのが「franciscan ワイン」というもの。なんでそんなにフランシスカンを検索する人がいるんでしょう?

どなたか心当たりがあったら教えてください。

なお,このほか「diatom samurai」も上昇中です。
Date: 2007/0405 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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前の記事の続編としてお読みください)ブショネを取るキットというのも売られているようですが,突っ込みどころ満載。
"こちらの商品は、原因物質であるといわれるTCA(トリクロロアニゾール)を除去することで、ブショネワインの香りを復活させるものです。薬品等をつかう化学的な方法ではなく、物理的な方法によってTCAを吸着させますのでワイン本来の味や人体への悪影響はありません。"

ブショネ(コルク臭)除去キット 【ワインスタイル】

化学的な方法でなく物理的な方法で吸着というのですが,TCAだけを吸着させるのって,化学的な方法でないと無理なような気がするのですが…。

それと2回分のセットが1万7800円というのはあまりにも高いです。リチャージセットは2回分で4780円ですがそれでも…。前回紹介した方法より圧倒的に優れているというのなら理解できますが。

というわけでだれかこれも含めてテストしてくれないかなあと思う今日この頃(笑)。
Date: 2007/1106 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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パリスの審判」の著者である,ジョージ・テイバー氏が新しい本を書きました。今度の題材はコルクに代表されるワインのストッパー(クロージャー)。こちらの記事によると,小説のように綴られているそうです。例えば所謂「ブショネ」の原因物質であるTCAを発見したスイスのHans Tannerという学者にその成り行きを聞いているのですが,コルク業界からの反発など,様々な妨害がそこにはあったそうです。スクリューキャップなど,他の方式についても歴史を紐解いているそうです。


この本を受け,ナパでは「The Great Cork Debate」と題されたパネルディスカッションも開かれました。コルク業界からは世界のコルクの25%を作っているというAmarim CorkのCarlos de Jesus氏が,コルクが環境に一番優しいと主張。一方,スクリューキャップの代名詞的存在であるStelvinを作るAlcan Packaging CapsulesからはBruno de Saiziu氏がニュージーランドでは既に95%がスクリューキャップになっていることや,北米での伸びが著しいことなどを説明しました。

特にここでの結論はなく,それぞれ言いたいことを言うような感じだったようですが,コルクも以前よりは品質が上がってきており,消費者にとっては以前よりもよい状況になってきているようです。
Date: 2020/0204 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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麻薬探知犬ならぬTCA探知犬をチリの樽会社が訓練し、このほどナパでデモンストレーションをしました(Wine dogs sniff for trouble | Local News | napavalleyregister.com)。

tca探知犬
(写真はNapa Valley Registerより)

この犬の持ち主はTNクーパレージという樽会社。チリに本社があり、ソノマにもオフィスを持っています。

セールスマネージャーのアレハンドロ・ファントーニによると、爆発物の探知犬を見て、TCAを探知できないかと考えたそう。相談してみたところ「訓練すれば何でも探知できるようになる」とのことで、訓練を始めたそうです。現在4匹が訓練完了、2匹の子犬を訓練中で、今回は訓練を終えた2匹がナパにやってきました。

ブショネ、あるいはコルク臭と言われるTCA汚染ですが、原因はコルクとは限りません。木と湿気のあるところであれば、どこでも発生する恐れがあり、樽もその一つです。実際、昨年にはオーパスワンが樽が10個TCAに汚染されていたとして、樽の会社を提訴するという事件もありました。

今回はパインリッジでデモを行い、あらかじめ隠してあったTCAに汚染された木材を見つけたとのこと。

今はまだチリにしか常駐していませんが、需要があればカリフォルニアにも常駐させる意向だそうです。
Date: 2007/0117 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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コルク臭(ブショネ)の発生を抑えるため,世界的にコルクからスクリューキャップに移行する流れが生まれています。この動きに水を差すような衝撃的なニュースが出ていました。
"The annual International Wine Challenge event tested tens of thousands of wines from around the world including around 9,000 with screw caps. It found 2.2 per cent of screw top bottles suffered from sulphidisation and other problems connected with the wine not breathing."

Telegraph | News | Screw tops on wine bottles 'can lead to rotten eggs smell'

International Wine Challengeで9000本のスクリューキャップのワインを調べたとき,約2.2%のワインで腐った卵のような臭いがしたとのこと。これは「sulphidisation」(硫化?)といい,スクリューキャップのワインは外部の空気から完全に遮断されてしまうことが原因だとか。

スクリューキャップ先進国のニュージーランドのワインではこの比率は1.8%とやや低かったそうなのですが,それがニュージーランドのボトリング技術などと関連するのかどうかは不明です。

比率からするとコルク臭と比べて大分低いので,どちらかというとまだスクリューキャップを選択するのかもしれませんが,アンチスクリューキャップ派にとっては大きな材料になるのかもしれません。

今後この問題が拡大するのか,今回だけの話題で終わるのか注目です。
Date: 2015/0221 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワインの劣化の中でも代表的なのが「ブショネ(コルク臭)」。一般に、コルクに由来するTCAという物質によって引き起こされるとされています。2000年代には、この問題を避けるために、スクリューキャップに代表される非コルクの栓が次々と使われるようになり、現在ではかなりのシェアを占めるようになりました。特にオーストラリアやニュージーランドではスクリューキャップの比率が高くなっています。

個人的にも、もうコルクの時代は終わるのではないかと思っていましたが、近年は品質が向上したコルクが増え、思ったほどのコルク離れは起きていないように感じます。

という流れを後押しするかのように、コルク関連の記事が2つ出ていたので紹介します。

1つは、コルクがワインの熟成にポジティブな効果を与えているという説(Cork releases beneficial phenolics to wine)。コルクがワインと接することによって生じる化合物が、樽と同様の熟成の効果を与えているという説です。Amorimというコルクの会社の研究者が述べているものですが、まだ証明されたものではありません。個人的にはちょっと眉につばを付けておいた方がいいのかも、という気もします。

【追記】本記事公開後、上のリンクの記事は消されてしまったようです。やっぱり大分怪しげな感じがします。

もう1つはコルク利用を謳うことが、販売促進につながるというもの。100%コルクというコルクの宣伝基金がボーグル、コッポラ、ガーギッチ・ヒルズ、ジョーダン、ラザフォード・ランチの5つのワイナリーと組んで調査しました。

それによると、サンフランシスコ・ベイエリアでコルクを使ったラジオ宣伝とインターネット広告を行ったところ、同地区での売り上げが6.4%増加したとのこと。同じ期間にトップ200のブランドで見ると5%下がっているので、コルクの宣伝が大きな効果をもたらしたと考えられます。

Wineries Increase Sales When Promoting Their Use of Cork
Date: 2008/1219 Category: 技術系
Posted by: Andy
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【追記】割れないということではこんなのもあります。

1年半ほど前に「“割れない”グラスが登場」という記事を書きましたが,この記事「カレラ ジェンセン」や「ブショネ」ほどではないですが,割とコンスタントに検索されています。

そこで,その後どうなったのか調べてみたのですが,ちゃんと製品が出ていました。ミカサ(Mikasa)の「オープンアップ」および「セレクト」シリーズとして日本でも売っています。Kwarxと書いてあるのがそのグラスを使っている製品です。例えば,OENOLOGYセレクトのチューリップ74はリーデルのVinumボルドーよりちょっと大きい740ccで2脚2688円と値段は半分くらいです。より斬新なデザインのオープンアップでピノ・ノワールなどに向くという「ソフト」が4脚6426円と少し高くなりますが,それでも1脚2000円を切っています。


一番気になるのは「本当に割れないの?」ということでしょうけど,もちろんガラスですから全く割れないことはありません。しかし落としたりガラス同士をぶつけたりといった,普通では考えられないことをやっても一応大丈夫なようです。YouTubeにはメーカーが作ったビデオと素人が投稿したものがあったので両方貼っておきます。


Date: 2008/0707 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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独立記念日前後でニュースがないこともあり,はやり?のまとめ記事をやってみます。6月に読まれた記事トップ10。ブログだけじゃなくてワイナリのページの方も含んでいます。

ただ,このブログは「続きを読む」をたまにしか使わないので,毎日チェックされている方は恐らくトップページしか見てないと思うんですよね。そういう意味では実際に読まれている記事よりも検索などによる過去記事の方がランキングでは多くなっているだろうと思います。まあ,御託はいいとして1位~10位まで順にリストします。
1. カレラ ジェンセンあります
2. カリピノはブルゴーニュを超えた? パーカーの記事に喧々囂々
3. Ridge/Lytton Springs
4. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
5. Oakville Groceryが売却へ
6. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
7. 携帯版「ワインの達人 ロバート・パーカー」紹介(上)
8. Robert Mondavi Winery
9. Dominus 1994,高いけど価値はあります
10. カレラ ジェンセン情報

カレラの勢いは昨年ほどではないものの,まだアクセスは多いです。昨年は検索語でも2位,3位あたりだったのが現在は7位まで下がっていますが,それでも多いですね。1位の記事はGoogleで「カレラ ジェンセン」と検索すると1ページ目に出てくるのが効いているのでしょう。ただ,Googleの引用文は記事本文ではなくトラックバックの記事なのがなんというか。
2番の記事はもっと話題になるかと思いましたが,そうでもなかったです。アクセスが多かったのは,最後のリストが長かったので「続きを読む」に入れたせいでしょう。
3番の記事も実はちょっとしたアクシデントによるもの。以前のブログに「大沢食堂」の記事を書いたことがあったのですが,それが人気カレーサイト「お気に入りのカレー屋さんn00」からリンクされているのです。現在のサイトではそれがRidgeになっているという…すみません>カレー好きの方々
それにしても人気ブログによるアクセスの多さにはびっくりします。
4番の記事はGoogleで「ブショネ」で検索すると4番になっています。この記事がこのサイトのトータルのアクセス数では歴代トップだろうと思います。
5番の記事はShinaさんのブログにリンクされたためにアクセスが増えました。いやあ人気ブログの威力はすごいですね。
6番の記事も,いつも地道にアクセスがあります。
7番は多分「続きを読む」効果。
8番はRobert Mondaviが亡くなって以来,アクセスが増えています。
9番は「ブログ村」から多くのアクセスが来ました。Dominusという言葉はカリフォルニアワインファン以外を惹き付けるものがあるのかもしれません。そういう意味ではOpus Oneの記事とかたくさん書くとアクセス増えるかもしれないですね。
10番については上と同じです。
どうも,アクセスが多い記事は「続きを読む」を使っていたり,間違いリンクだったりと,ちょっと冴えないランキングでした。
Date: 2008/0104 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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前記事の続きです。

5位:Crushpadの注目高まる
いわゆる「Wine 2.0」的な動きの中でも,圧倒的に注目度と存在感が高いのがCrushpad。自分のワインを作るというワイン好きにとっての一番の夢を,これまでより圧倒的に低いしきいで実現できるのですから気にならないはずがありません。しかも自分のワインであれば質は問わないというのではなく,ワイン評論家に高く評価されるワインも次々に出てくるのですから,夢はさらに広がります。Crushpadで作られたワインが2006年ころから出てくるようになって,ただの宣伝文句ではなく本当に夢がかなうことが明らかになってきました。記事ではいろいろ取り上げているので,検索結果をどうぞ。

4位:ブショネ
【保存版】ブショネのワインを救う方法の記事は単独の記事としてはかなり多くのアクセスを集めました。検索語でも上位に入っています。ブショネのワインをサランラップで救済するという方法を紹介したもので,いろいろな人の実験によると,実際にかなりの効果があるようです。記事一覧はこちら

3位:カレラ再注目
5月にテレビ番組で取り上げられたのをきっかけに「1万円で飲めるロマネ・コンティ」としてカレラ・ジェンセンが再び注目を集めました。1990年代末はワインショップに朝から行列して買ったりしたものですが,今度はオンラインショップで争奪戦が繰り広げられました。本ブログでもカレラのオファーありますや,カレラ ジェンセンありますなどの記事が大分アクセスされました。カレラの再評価は日本だけのことではなく,米国でもWine Advocate誌で2004のSelleckが96点を取ったり(Jensenは94点),他のオンラインメディアでもCaleraの記事が出たりしました。SFクロニクル紙はWinemaker of the YearにJosh Jensen氏を選んでおりトップ100にMt. Harlan CuveeとRyanを選出しています。

2位:Gary Vaynerchuk
Wine Library TVのGary Vaynerchukが旋風を巻き起こしました。彼もWine 2.0の担い手の一人と目されていますが,それ以上にワインを多くの人になじみやすいものにしたことに意味があると思います。彼は視聴者に向かって「自分の味覚を信じよう」とか「You, with a little bit of me, are changing the wine world」と呼びかけます。「私の舌を信じろ」といったタイプのRobert Parkerとは大きく違います。NBCの「Late Night with Conan O'Brien」に出演して土をかじらせるなど,エンタテインメント性もすばらしいです。これも記事が多いので検索結果をどうぞ。ちなみにこの検索結果には入っていませんが,初出はこちらです。

1位:Ch. Igai Takaha
やっぱり2007年の1位はこれしかないでしょう。Wine Advocate誌で95点を取ったというのは歴史に残ることといっても過言ではないと思います。Crushpadで作ったピノやシャルドネも高品質です。これも検索結果でどうぞ。

番外:このほか,アクセスが多かった記事の中には飛行機の機内にワインを持ち込むための箱の話や,ナパのセミヌード・カレンダーの話がありました。
Date: 2018/0812 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ブショネ(コルク臭)はコルクを使ったワインの5~10%程度にあると言われています。10本から20本に1本ということで、かなりの頻度です。そんなに出会わないよ、と思う人も多いと思いますが、気がついていないだけで、実際には程度の大小あれ、ブショネだったということはあるようです。5~10%が欠陥を持った商品というのは、ほかの業界では考えられないほど欠陥率が高く、コルク業界はここ20年ほど、この問題に取り組んできました。そして、コルク業界の最大手、ポルトガルのアモリム(Amorim)社がブショネをほとんど引き起こさないコルクを発売しています(Finally – A Cure for Cork Taint | Wine News & Features)。

CORK2

このコルクは、製造したコルクを検査して、ブショネの原因となる物質TCAが含まれていないかどうかを調べます。TCAが1リットルあたり0.05ナノグラムを超えると、欠陥と判断して取り除きます。

と、書いてしまえばわずかなことですが、これまでは検査に1本あたり数分かかっていて、実用にはなりませんでした。今回は1本あたり数秒まで高速化したことで、製品化が可能になりました。

コストは1本につき0.12~0.15ユーロほど、普通のものよりも高くなります。このため低価格なワインでこれを使うのはまだ難しく、高級ワイン用のソリューションということになります。

また、現在はまだTCAがまったくないというわけではありません(ただ、メーカーによるとブショネとして戻されたワインはないとのこと)。2020年までに完全にTCAをなくすことを目標にしています。

とはいえ、スクリューキャップなど、他のクロージャーを使っているワインがこれでコルクに回帰するということはあまりなさそうです。スクリューキャップにはスクリューキャップのよさがあり、特に早のみ用のワインでは、今後もスクリューキャップが中心になりそうです。
Date: 2006/0329 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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スペインで新たな法律が可決されました。スペインの原産地呼称法であるD.O.で,コルク以外の栓を使ったワインは認めないことになりました。ポルトガルのコルクの業界団体のエリサ・ペドロ・ディレクタは「コルクの優位が改めて裏付けられた。『コルクは品質の証だ』と消費者が言ってきたことに対応したものだ」と歓迎しています。
"''Put a Cork in It'' Says New Spanish Law; Spain's Top Wine Producers Outlaw Alternative Closures in 11 Spanish Regions"

BUSINESS WIRE: The Global Leader in News Distribution

コルクは品質を保証するものではありません。むしろ,コルクはいわゆるブショネ(コルク臭)の原因の一つとして,悪影響を与える可能性の方がよほど高いです。コルクの利点は,コルクを開ける(引き抜く)という作業のイベント性以外にはないと思います。コルクがいいか他の栓がいいか決めるのは消費者であるべきです。法律で無理強いするべきものではありません。
Date: 2006/1028 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Spectator誌の2003年のカリフォルニア・カベルネのレイティングが物議を醸しています。Chateau MontelenaやFisher Coach Insigniaが70点台のほか,David ArthurやPeter Michaelまで80点台前半を付けています。同誌のカリフォルニア担当であるJames Laube氏がこういった極端な数字を付けたのは2001年ヴィンテージ以来(といっても間は2002年しかありませんが)。
"Larkmead Solari at 81
Harris Estate Jakes (83) and Trevas (85)
Pahlmeyer Jayson at 83
Whitehall Lane Leordini at 83.
David Arthur Elevation 1147 at 83 points
Montelena at 72
Fisher Coach Insignia at 75
Dominus at 81
Peter Michael Les Pavot at 83."

Mark Squires

2003年自体,2001,2002両年と比べると劣るのは事実らしく,点が低いのはしょうがないのでは,といった意見もあるようですが,大多数はおかしいと思っているようです。Laube氏はブショネに極めて敏感であり,そのあたりが点を極端に落としているのかもしれません。
ちなみにWSのフォーラムのスレッドはこちら

ワインのレイティングを付ける人にとって,唯一,かつ極めて重要なのは一貫性だと思うのですが,正直に言ってLaube氏の過去のヴィンテージのレイティングとの間の一貫性は弱いような気がします。そうでなくてもディープなワインファンには人気がないWine Spectatorですが,より「普通」の人も混乱に落とし込むような気がします。
Date: 2007/0403 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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今日は何を飲もう,と思って勇んで開けたワインがブショネ(コルク臭)だったり,ワイン会に持っていったワインがブショネだったりしたら悲しいですよね。実はブショネのワインも,ある程度は救えるという話が二つの記事に載っていました。覚えておくと万が一ブショネに出くわしたときに感謝されるかも。
"Mel Knox, a San Francisco-based oak-barrel broker who represents French cooper Taransaud, says there is an easy solution, particularly when the cork taint is relatively mild."

Simple solution for cork taint - Los Angeles Times(要登録)

まず,LA Timesの記事ですが,そのものずばり「ブショネの簡単な解決法」というタイトルが付いています。方法は以下の通り

まずデカンタなどにサランラップなどのラップを30cmほど切り取って入れ,そこにワインを注ぎます。ワイン全体がラップに触れるように軽く混ぜます。5分から10分おいて味見をし,ブショネをまだ感じたら新しいラップに交換します。ブショネを感じなくなったら別のデカンタにワインを移して後は普通に飲めるようになります。

もう1つの記事には「ブショネのワインを直す方法,その実験」といったタイトルが付いています。

» 続きを読む

Date: 2007/0409 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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ここでもときどき紹介しているVin du 268で働いているののみゃさんブショネ救済のテストをしてくださいました。さすがにワインやさん,ブショネで返品されたワインで試してみたそうです。
"グラスにワインを注いで、サランラップを10cmほどに切ったのを5分ほど、誰が香っても、ブショネの香りは減ってました。でも他のフレイバーも減ってしまいますね。少しヴィンテージが進んだワインに思うほどに、でもやる価値はありそうです。"

酒飲みののみゃの日々 | ブショネが救えるって!

ということで,残念ながらワイン自体のフレーバーも少し落ちてしまったとのこと。でも,ブショネを感じなくなるのであれば,ワインを無駄にすることはなくなるので,完璧とは言えなくても試す価値は十分にあると思います。

ののみゃさんありがとうございました。
Date: 2007/0516 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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以前に紹介したブショネのワインを救う方法を,S's Wineのshuzさんが試してくれました(別の報告はこちら)。
"この日開けたのは、パリ16区のセールで購入した、ブリュノ・クレールの03マルサネ。さほど期待もしていなかったのですが、グラスに注いでみてガックリきてしまいました。ブショネです。 まず香りが不自然なほど全くたたない。おかしいなと思ってひと口含んでみると、例の紙粘土味。程度でいえば、重度ではありませんが、中程度のブショネでしょう。いつもの私なら、悪態をつきながら半分ほど飲んで、あとは流しに捨ててしまうところですが、この日は違いました。 Andyさんのブログで報告のあったコレをぜひ試してみようと思いまして。"

SS Wine(S'sWine別館)

詳しくは元記事を読んでいただければと思いますが,結果をかいつまんで報告すると,①5分漬けたもので明らかに効果はあった,②15分漬けたら香りがなくなった,③翌日は雑巾臭で飲めなかった,と漬け過ぎは禁物なようです。

また,デカンタにラップを入れるのがかなり大変だったということで,もっと簡単な方法を考えるといいかもしれません。
Date: 2007/0524 Category: ブショネ
Posted by: Andy
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今度はかんちゃんから報告がありました。

デカンタにワインを入れるのではなく,グラスに10cm四方くらいのサランラップを入れたとのこと。この方法でも確かに効果はあったそうです。

ブショネ除去実験の元記事はこちら
実験報告1実験報告2
Date: 2007/0625 Category: ワイナリ訪問
Posted by: Andy
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ナパのダウンタウンにCopia(The American Center for Wine, Food and the Arts)が鳴り物入りで開設したのは2001年11月。それから5年半,集客に苦しみ続けるCopiaの新たな戦略は「ワインに注力」することでした。
"One of those innovations is a series of Wine Stations, which will allow visitors to combine wine education with tasting and do it on their own."

Napa Valley Register | Innovations

具体的には「Station」と呼ぶワインのオートマティック・ディスペンサーを10個ほど設置するなどの強化を行います。Stationには「Best of Napa Valley Appellation」,「Best of Sonoma County Appellations」,「Finding Fault With Your Wine」,「Guess the Grape Variety」などがあります。例えば「Finding Fault With Your Wine」ではブショネのワインのテイスティングなどができるようになっているとか。

元記事には,読者からのコメントもありますが,賛否両論真っ二つに分かれています。なかなかCopiaの生き残り,難しそうですが,今回のリニューアル,一見の価値はあるかもしれません。
Date: 2008/0512 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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家で普段飲むワインは概ね2000円以下のものが多い昨今ですが,意外と赤ワインよりも白ワインの方が,選択に苦慮することが多く,ちょこちょこといろんなものを試しています。その中から最近飲んだ2本の感想ですが,1本はNZワイン。このサイトでNZワインの感想を書くのは初めてかな(先日のワイン会のフェルトン・ロードを除く)。

一つは「ジョリエス シャルドネ "リザーヴ" カリフォルニア 2003」。

どうも状態があまりよくなかったのか,少しブショネだったのか,第一印象で,やや苦味を感じます。飲み進めるうちに落ち着いてきておいしくなってきました。軽いのですいすいなくなってしまいます。二日目は熟成が進んで紹興酒のような味わいに。こういった味わいが好きな人もいるでしょうが,あまり得意ではありません。とはいえ軽いせいか珍しく二日で空いてしまいました。

もう一つは「キム クロフォード ソーヴィニヨンブラン マールボロ 2007」。

このワインはWine Advocate誌にも載っています(レビュワーはNeal Martin)。88点。「The 2007 Marlborough Sauvignon Blanc was batch fermented at low temperatures and delivers a subtle, herbaceous nose with a lime-tinged entry, good acidity and citrus mid-palate with hints of passion fruit towards the spicy finish.」とのことです。

最初の印象は,ちょっと甘いかなあ,といったところ。青リンゴのようなやや緩めの酸と甘みを感じます。飲むうちに味が引き締まっておいしさも増してきました。これは4日間,まったく味わいが落ちずにむしろ最後の方がおいしく感じる1本でした。温度は多少低めの方がよさそうです。

ここは樽を使わない「すっぴん」タイプのシャルドネも作っています。日本で今売っているのは2004年ですが2007年はSB同様WAで88点です。Pinotの2006は87点。どれも値段が手ごろなのでまた試してみたいワインです。
Date: 2008/0802 Category: 技術系
Posted by: Andy
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早速ですが今月の個別記事で読まれたものトップ10を挙げます。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. 最近飲んだワイン――Sea Smoke Pinot Noir Ten 2003
3. Ridge/Lytton Springs
4. ビル・ゲイツ引退に思うこととスティーブ・ジョブズ
5. カレラ ジェンセンあります
6. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
7. 【しつこく上げ】ワインインスタイルでアウトレットセール,かなりお買い得
8. 【続報】シン・クア・ノン アトランティス100点とWA177
9. [更新]コスタ・ブラウン1万円切り,早い者勝ち
10. TN:失敗,オーボンクリマ ピノノワール "モンティノア・ヴィンヤード" 1999


1位の「ブショネのワインを救う方法」は先月の4位から上昇しました。どこかのブログで紹介されたためのようです。2位は先月検索語で上位になった「Sea Smoke Ten」で検索されたものです。何かでSea Smokeが紹介されたのでしょうか。元ネタは不明です。3番のLytton Springsは例によってカレーの記事を見に来たものと思われます。順位は先月と同じ。まことに相すみません。

4位は7月1日に書いた記事。このブログは基本はですます調を使っているのですが,こういった記事になるとどうしてもである調でないとうまく書けません。最近ある人と話をしたときにも思ったのですが,1980年代ころのAppleやMicrosoftのことって案外知らない人が多いのかなという気がします。5位は先月1位の記事。相変わらずコンスタントに読まれています。6位は先月と同じ。

7位はワイン・イン・スタイルのセールの記事。同じ記事を追記して2回ほどトップに引き上げたので,その効果が出ているのだと思います。8位も珍しくワイン紹介系の記事。WAで100点というのが効いているのでしょうね。さすがに#177の発表後数日で売り切れたようです。なお,今見て気が付いたのですが,同じWine Advocateで100点でもデザートワインのKストローマンの方はまだ売れ残っています。このシリーズは終了することになるそうなので,希少価値は増すかもしれません。9位もワイン紹介系でこれも人気のコスタ・ブラウン。これまた今見て気付いたのですが,Wassy'sではまだKosta Broweのソノマコースト・ピノ・ノワール2006が残っています。税込み8000円台という破格の値段なのにどうしたのでしょうか。

10位はこんな記事が上位に入ってしまって恥ずかしい限り。「失敗」というのにインパクトがあったのでしょうか。

トップ10中6本は今月の記事。結構がんばっていると言ってもいいかもしれません。
Date: 2008/0901 Category: 技術系
Posted by: Andy
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早速ですが先月の個別記事で読まれたものトップ10を挙げます。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. カレラ ジェンセンあります
3. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
4. Ridge/Lytton Springs
5. この夏は,ワイン買うよりs.l.oで飲もう
6. Calera Wine
7. Crushpadで一生に一度(か二度)のディナーはいかが?
8. Robert Mondavi Winery
9. Wine Spectatorが「偽レストラン」問題で弁解を掲載
10. Wine Spectatorのレストラン・アワードが大失態,架空のレストランに賞


1位は先月から連続して「ブショネのワインを救う方法」。今月も知り合いでない方のブログでリンクされていたので,それが効いたのでしょう。2位の「カレラ・ジェンセン」は先月の5位から上昇。根強いですね。3位の機内持ち込みの話も6位から上昇。季節柄旅行ネタで検索した人が多かったのでしょう。4番のLytton Springsは例によってカレーの記事を見に来たものと思われます。順位は先月から一つ下がりました。

5位はようやく出てきた今月の記事。こういった五七調のタイトルはリズムがよく,読んでみたくなる効果がありそうな気がしてます。どうしても説明的なタイトルが多くなってあまり実行できないのが残念なところ。

6位はCaleraのワイナリの紹介。またCaleraで調べる人が増えているのでしょうか。新ヴィンテージが入ってきているからかもしれません。

7位は今月の記事。このディナー,どうなったのでしょう。気になってます。報告を探してみます。

8位はRobert Mondaviのワイナリ紹介。旅行に行く人が見ているのでしょうね。

9位,10位は個人的には8月の最大のトピック。海外では米国に限らず,かなり話題になっている話ですが,日本語のものでは拙ブログとMaboroshiの私市さんのところで書かれているくらいしか見ません。直接関係ないからでしょうか。これはもっと上位に入ってほしかった記事です。

全体としては8月ということで旅行関係のものがよく読まれたような感じです。当月の記事は4本でいずれも下位。ちょっと努力不足のようです。

今月も忙しくて,ブログにかけられる時間はほとんどなさそうです。手抜きのエントリーが増えるかもしれませんがご容赦ください。
Date: 2008/0926 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日,オレゴンのShea(シェア)の記事を書いたとき,
Sine Qua Non(シン・クア・ノン)が2003年までここのブドウを使っていた旨書きましたが,そのSine Qua Nonピノの垂直テイスティングを「The PinotFile」がしていました。

記事によると2004,2005年はSanta Rita Hillsのブドウでピノを作ったものの,ローヌ系品種,さらには自社畑に専念するために,もうピノは作らないそうです。つまり2005年がSine Qua Nonピノの最終ヴィンテージになります。

Sine Qua NonのSheaピノの最初のヴィンテージは1996年でしたが,記事では1998年から2005年までをレビューしています。1999,2002年あたりが特においしそうです。2004,2005のSanta Rita Hillsもパワフルなピノが好きな人には熱烈に受け入れられそうです。なお,2003は今回残念ながらブショネだったそうで「サランラップのテクニックを使ったけどうまくいかなかった」とのこと。

また,Sine Qua Nonが使っていたブロックのブドウは現在はLoringとPaliに行っているとか。そういえば,今年財政上の都合でLoring買ってません。Sheaほしい人いるなら買いますが。

もう一個余談で,PinotFileって前はPDFだったのですが,HTMLの記事に変わったのですね。PDF版は有料に変わったということでしょうか。

なお,さすがにSine Qua Nonのピノは日本で入手するのは困難です。ただ,例のAtlantisのグルナッシュの方(WAで98点)は,まだわずかに売っている店があります。

Date: 2008/1003 Category: 技術系
Posted by: Andy
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早速ですが先月の個別記事で読まれたものトップ10を挙げます。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. カレラ ジェンセンあります
3. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
4. WA178のカリフォルニアワインは「バリュー」特集
5. 英Times紙に「神の雫」の記事
6. Robert Mondavi Winery
7. Ridge/Lytton Springs
8. Foodyn CMS開発日誌 - REST化についての考察(まとめ)
9. Decanter誌選出のピノ・ノワール世界一に驚く(追記あり)
10. Calera Wine


1位は3カ月連続で「ブショネのワインを救う方法」。ついに検索語で「カリフォルニアワイン」を抜いて1位になってしまいました。2位の「カレラ・ジェンセン」も先月と同じ。新ヴィンテージ登場の影響でしょう。3位の機内持ち込みの話も先月から連続。定番記事として定着したのでしょうか。検索語を見ると,上位にはありませんが「ワイン 飛行機」や「ワイン 機内持ち込み」などさまざまな検索語で調べられているようです。

4位のWine Advocate誌の記事はようやく今月のもの。バリューワインということで,若干地味だったのと,国内で売っているワインが非常に少なかったのであまり話題性はなかった感じがしますが意外と上位でした。5位の「神の雫」の記事も今月のもの。珍しく複数の方からコメントがついたくらいなので,一般的な興味をちょっと引いたのでしょうか。

6位はモンダヴィのワイナリ紹介。先月の8位より上でした。7位のLytton Springsは例によってカレーの記事を見に来たものと思われます。順位は先月から三つ下がりました。

8位はサイト上の別ブログの記事。「rest 認証」や「rest 問題点」といった検索語で来た人が多かったようです。あまり期待に応えていない記事のような気もしますが,全体のランキングに入ったのはちょっとびっくりです。

9位は今月の記事。このドイツ・ピノ,飲んでみたいですね。

10位はCaleraのワイナリの紹介。先月の6位からは落ちました。

全体としては8月と同じ記事が上位に固まりました。当月の記事は3本と少な目。いろいろ忙しくて,あまりちゃんと書けていないのでしょうがないでしょう。
Date: 2008/1104 Category: 技術系
Posted by: Andy
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10月は最近にしてはアップした記事が多く,全体のアクセスも多かったです。個別記事で見てみましょう。
1. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
2. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
3. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
4. カレラ ジェンセンあります
5. Ridge/Lytton Springs
6. Foodyn CMS開発日誌 - REST化についての考察(まとめ)
7. 祝・旨安大賞のハーン・カベルネ・ソヴィニョン2006
8. Robert Mondavi Winery
9. コルクは呼吸などしない
10. 三浦しをんと佐藤 多佳子

1位はワインと全く関係ない「マカロン」でした。ちょうど日本橋店が開店した直後だったので,日本橋とラデュレとの組み合わせで検索した人が多かったようです。グルメ系のサイトはたくさんありますから,おそらく来月には検索順位も下がってアクセスも減るでしょう。
2位は先月まで3カ月連続で1位だった「ブショネのワインを救う方法」。3位の飛行機内へのワインボトル持ち込み,4位の「カレラ・ジェンセン」と並んで上位の常連です。
5位も常連ですが,これはカレーサイトに昔のブログへのリンクがあったのがここにリダイレクトされるもの。アクセス多くても,見た人はがっかりしているだろうと思うとちょっと気がかりです。
6位は先月8位だった別ブログの記事。過疎ブログの割にはこの記事だけはアクセスがあります。
7位は今月の記事。取り上げた三木香奈さんからもコメントをいただきました。
8位もトップ10の常連。
9位,10位は10月に書いた記事。10月21日公開と,今回ランクインした中では一番遅い記事ですが,珍しく「続きを読む」を使ったのがアクセスが増えた理由でしょう。10位の記事も「続きを読む」を使ったのがアクセスが多かった理由だと思います。

今回は10月執筆の記事が4本とまあまあのところ。うち2本がワインと無関係だというのがちょっと何ですが,そこは僕の力不足でしょう。
Date: 2008/1201 Category: 技術系
Posted by: Andy
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11月は10月以上にアクセスがありました。下旬はサンクスギビングによるネタ枯れなどで,ちょっと記事をさぼりましたが,アクセス上位に今月の記事が多く入りました。結果を見てみましょう。
1. 欧州人はミシュラン東京をどう見ているか
2. dancyuワイン大賞でピノ・ノワール大賞になったカレラ
3. ナパ撮影の映画は「サイドウェイ」の日本版
4. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
5. スクープ!dancyuピノ大賞のカレラには2種類あった!?
6. カレラ ジェンセンあります
7. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
8. カレラ・マウント・ハーラン・キュベ・ピノ・ノワール2006飲みました
9. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
10. コルクは呼吸などしない

1位になったのは,星乱立のミシュランガイド東京を欧州の人がどう見たかという話。最終的な目的が,ミシュランに載ったレストランにはワインも供されるべきではないかというところにあるので,ちょっとストレートに読みにくいところもありますが,オリジナルな情報として価値が高いものだと思っています。野々宮さんのブログで紹介されたので,そこから結構アクセスが来ました。もっといろいろな人に読んでもらいたい記事です。

2位,5位,8位はdancyuのワイン大賞で5000円以下のピノ・ノワール大賞になった,カレラ・マウント・ハーラン・キュベ関連。「カレラ」の引きはやっぱり強いですね。のり子さんが公開情報とラベルの情報が違うことに気付いたため,普通のワイン紹介とはちょっと違う方向に進みました。この話題,もう少しいろいろ情報が集まるかと思ったのですが,あんまりだったのがちょっと残念です。

3位も今月の記事。記事公開直後に,ページビューの山が来るのが普通ですが,この記事は月末にもう一回山が来ました。「鈴木京香 ナパ」などで検索した人が結構いましたが,何か別のきっかけがあったのでしょうか? 鈴木京香さん,今のドラマ「SCANDAL」も人気らしいので,その関連かもしれません。

4位,6位,7位はランキングの常連。

9位,10位は先月の記事。9位のマカロンは先月の1位,その名残でランクに入りました。10位は今月上旬と下旬にアクセスの山がありました。上旬の山は,神の雫関係の記事を書いたときにリンクを貼ったのが理由,下旬の山は今日記事を書いたshuzさんのブログからでしょう。

11月は当月と前月の記事が7本と多く入りました。
Date: 2009/0102 Category: 技術系
Posted by: Andy
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12月は前半かなり飛ばして記事を書きました。季節柄ランキング関係が中心で,ニュースネタはややさぼりがちになってしまいましたが。クリスマス以降は,年末のばたばたで記事も少なくアクセスも減っています。さて,12月のアクセスを見てみましょう。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. カレラ ジェンセンあります
3. Robert Mondavi Winery
4. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
5. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
6. Ridge/Lytton Springs
7. Calera Wine
8. モンテッソーリ教育とWeb2.0(笑),おそらくは日本以外で
9. USスパークリングのお勧め
10. カレラ・マウント・ハーラン・キュベ・ピノ・ノワール2006飲みました

今月は記事をたくさん書いた割には,ここに残ったのは8位と9位の二つだけでした。8位の記事はトラックバックを打ったはてなからのアクセスが多くありました。

一方,年間のアクセスですが,やはり定番記事が上位に来ます。

1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. カレラ ジェンセンあります
3. Ridge/Lytton Springs
4. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
5. Robert Mondavi Winery
6. Calera Wine
7. とんかつ やまいち@淡路町
8. Foodyn CMS開発日誌 - REST化についての考察(まとめ)
9. カレラ ジェンセン情報
10. SAVOY@麻布十番のピザ
Date: 2009/0203 Category: 技術系
Posted by: Andy
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1月は別ブログの記事へのアクセスが多くなりました。

1.
Foodyn CMS開発日誌 - 「日本語が亡びるとき」水村美苗を読んで
2. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
3. 今さらだけどドラマ「神の雫」第1回感想
4. カレラ ジェンセンあります
5. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
6. Ridge/Lytton Springs
7. Calera Wine
8. オバマ新大統領就任ランチのワイン
9. カレラ・マウント・ハーラン・キュベ・ピノ・ノワール2006飲みました
10. Foodyn CMS開発日誌 - 今,Railsを学ぶのに良い本

1位は話題の本の感想ですが,はてなブックマークから大半のアクセスが来ました。2は定番。最近気付いたのですが,漫画「ソムリエール」にもサランラップでブショネを救う話が載っていたようです。もしかしたら堀賢一さんがこのブログでヒントを得たのかもしれません。
3位も今月の記事ですが,「神の雫」と書いただけでアクセスが上がったのにはちょっとびっくり。視聴率はあまりよくないようですが,それでも影響力はたいしたものです。
4~7位までは定番。8位もはやりもの。9位はちょっと時間がたった記事なのですが,不思議にまだアクセスがあります。
10位も1月の記事。それほど急にアクセスがきたわけではありませんが,コンスタントに読まれました。

1月の記事は4本トップ10入り。割と多いほうですが,流行りもの中心なので,短期的なアクセスで終わりそうです。
Date: 2009/0302 Category: 技術系
Posted by: Andy
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2月は上旬にあまり書けなかった分,後半はまとめて記事を上げました。アクセスは相当落ち込むかと覚悟していましたが,思ったほどではなかったです。ありがとうございました。先月は別ブログの記事が多くランク入りしましたが,2月はそちらもほとんど手付かずだったので,定番ものが上位に来ました。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. オバマ新大統領就任ランチのワイン
3. 「神の雫」に登場したワインが売れているそうです
4. カレラ ジェンセンあります
5. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
6. Calera Wine
7. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
8. 3月はサンタ・バーバラ勝手に応援月間
9. Ridge/Lytton Springs
10. ワイナリにも不況の影響が,など

1位は定番もの。最近,Lifehackerのサイトでも同じような記事が載っていたようです。
2位は1月に書いた記事ですが,2月8日ころから3日間ほど急にアクセスが増えました。どこかのメディアでオバマ大統領とワイン関係の露出があったのかなあと思いましたが,理由が何だかは結局分かりませんでした。
3位は先月の3位(別記事)に続いて「神の雫」ネタ。田辺一青に反応があってちょっとうれしかったです。
4位と5位は先月と同じ。定番です。6位も定番で先月の7位から一つ上昇しました。
7位は昨年10月の記事。スイーツ系のサイトが山ほどある中,「ラデュレ 日本橋」でGoogleを検索すると12番目に出てくるのが,上位に残った原因でしょう。意外な粘りです。
8位はタイトルで引いたのでしょうか? 下旬に書いた記事ですし,検索で来るような記事でもないのに,意外と上位でした。
9位は定番。
10位の不況ネタはあまり使いたくないのですが,関心を持っている人は多そうです。

3月は予告通りにサンタ・バーバラ勝手に応援月間。他地域の記事を書かないわけではありませんが,サンタ・バーバラ関連のネタがあるときはそちらを優先します。
Date: 2009/0402 Category: 技術系
Posted by: Andy
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3月は「サンタ・バーバラ勝手に応援月間」ということでやらせていただきました。効果のほどは分かりませんが,こういった短期集中型で一地域を取り上げるのも結構おもしろいかもしれません。ただ,記事のアクセスは定番ものが上位に来ました。
1. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
2. カレラ ジェンセンあります
3. Calera Wine
4. Vinturiのワインエアレーターが安くなっているそうです
5. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
6. 3月はサンタ・バーバラ勝手に応援月間
7. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
8. オバマ新大統領就任ランチのワイン
9. Ridge/Litton Springs
10. 「神の雫」に登場したワインが売れているそうです

3月に書いた記事はなんと「Vinturiのエアレーター」だけです(泣)。しかも,これがランク入りしたのは「かもくん」のところでリンクを載せてくれたから。

精進します…
Date: 2009/0615 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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残念ながらボトルの状態がよくなかったのでしょうか(軽いブショネのような気がします)。青臭く,芳醇さの全くないワインでした。残念。以前飲んだセクション94でないものの方がずっとおいしかったです。今までNZでははずれを引いてなかったのですが…。

Date: 2009/0701 Category: 技術系
Posted by: Andy
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4月,5月は定番記事ばかりで面白くなかったので「読まれた記事」をさぼってしまいましたが,6月は異変がたくさんあったので復活です。

6月の「異変」は四つ。まず,6月1日に中川ワイン販売がボンドの取り扱いを始めたという記事に急にたくさんアクセスが来ました。どこかのメディアにでも出たのでしょうか? 「ボンド ワイン」などの検索で来る人が多かったようです。次は6月18日に「神の雫」がおかしいよ,という記事を書いた後。2ちゃんねるなどで取り上げられたため,通常よりアクセスが増えました。

三つ目と四つ目はどちらもiPhone関係。6月21日にウィズダム英和・和英辞典の記事がAppBankに載りました。さすがに月間400万近いPVを持つブログだけあってかなりのアクセスが来ました。記事中で神の雫にも言及されていたため,そちらもまた増えました。四つ目は数日前に書いたSugarSyncの記事で,これもAppBankにリンクが載ってアクセスが増えました。

内容が良くてアクセスが増えたわけではないので,だからどうのということもないのですが,やっぱり人気ブログの力はすごいなあと思いました。

遅くなりましたが,ランキングを。
1. 今週の「神の雫」
2. iPhoneアプリ紹介「ウィズダム英和・和英辞典」
3. 中川ワイン販売が「ボンド」を取り扱い
4. iPhoneで撮った写真をPCと同期する簡単な方法
5. 「神の雫」次の使徒を占う
6. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
7. ワイナートが誌面刷新,カリフォルニアワインの記事も
8. Ridge/Lytton Springs
9. Calera Wine
10. Robert Mondavi Winery


ちなみにTwitter関連は反応鈍いですね。空回りしている感じです。
Date: 2009/0802 Category: 技術系
Posted by: Andy
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7月もiPhone関連と神の雫関連の記事が上位に集まりました。さっそくランキングから

1. iPhoneで撮った写真をPCと同期する簡単な方法
2. 今週も「神の雫」
3. 今週の「神の雫」
4. iPhoneでよく使うアプリ・サイト10選
5. 神の雫についての補足
6. iPhoneアプリ紹介「ウィズダム英和・和英辞典」
7. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
8. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
9. 今週の「神の雫」は
10. Robert Mondavi Winery


1位はSugarSyncの紹介記事。SugarSync,かなり役立っています。もうじきDropboxのiPhoneアプリも登場するようなので,それが出たらそちらも試してみようと思っています。

2位は神の雫への突っ込み第2弾。ナパ・ヴァレー・ワイントレインは途中下車できないのでご注意を。3位は突っ込み第1弾。6月の記事ですが7月もかなりのアクセスがありました。神の雫関係では5位と9位にも記事が入りました。5位は一回目の突込みが予想以上にいろいろな人に読まれたようなので,説明が足りない部分を補ったもの。9位はあまりネタがなかった回ですが,かえって読者から突っ込みをいただきました。ネタはともかくとして神の雫,モーニングの漫画の中ではかなりつまらないのが気になります。

iPhoneネタが4位と6位にも。今のiPhoneのアプリ構成はこのとき紹介したのともまた違っています。EasyCameraをドックに入れました。

あとの三つは上位定番記事。飛行機へのワイン持込のまとめ記事は夏休みシーズンになるとよく読まれます。
Date: 2010/0317 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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W. Blake Gray氏が委員長を務めるカリフォルニアワインの名誉の殿堂の2010年授与式が行われ,Gray氏がパーティのレポートを書いています(The Gray Market Report: One great historic tasting)。

供されたワインは
1956 Louis M. Martini Pinot Noir
1970 Louis M. Martini Special Selection Cabernet Sauvignon
1978 Diamond Creek Vineyards Gravelly Meadow Diamond Mountain Cabernet Sauvignon
1985 Stag's Leap Wine Cellars SLV Vineyard Cabernet Sauvignon
1969 Mayacamas Vineyards Cabernet Sauvignon
1985 Heitz Martha's Vineyard Cabernet
1997 Joseph Phelps Insignia
の7本。HeitzのMartha'sだけブショネだったそうですが,あとは健全なワインだったとのこと。やはりカベルネが中心のラインナップですが,一番古いワインが1956年のピノというのが興味深いところ。

実はLouis M. Martiniが正式にワインを作り始めた(ワイナリとして最初に販売した)ヴィンテージは1957年。これはその前のワインであり,もうワイナリにも1本しか残っていないという貴重なものだったそうです。きれいに熟成し,すばらしく複雑なアインだったとか。このワインの元になったMartiniクローンはカリフォルニアピノの1/3を占めているといいます。これだけ古い,カリフォルニアのピノ,飲んでみたいです。

さて,紹介が遅れましたが,今年殿堂入りしたのはLeon Adams,Andy Beckstoffer,Al Brounstein,Randall Grahm,Zelma Longの5人。Leon AdamsはWine Instituteの創設者,Andy Beckstofferはナパ最大の畑の持ち主,Al Brounstein氏は今回ワインも提供したDiamond Creekの創設者。2006年に亡くなっています。Randall GrahmはBonny Doonの創設者,Zalma Longは元Robert Mondaviのワインメーカーで,その後Simiを創設しました。
Date: 2010/0610 Category: 技術系
Posted by: Andy
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ベルギーのIMECとオランダHolst Centreという会社が小型高感度のにおいセンサーを開発したそうです。技術的にはワインの香りの鑑定にも使えそうだとのこと。
" ガスの検知の原理はこうだ。まずこのセンサ・チップに,検知したい特定のガスを吸着する高分子材料を塗布しておく。ガスを吸着すると,MEMSの共振周波数が変わるため,圧電材料が発する電位の周波数も変わる。これによって,ガスの吸着を検知できるというわけだ。"

「『電子の鼻』でワインの香りも分かります」,ベルギーIMECらが高感度のガス・センサ開発 - デジタルヘルス - Tech-On!
香りの官能検査でワインがおいしいかどうかを判定するのは難しいような気がしますが,劣化ワインの判断ができると役に立つと思います。ブショネの原因であるトリクロロアニソル(2,4,6-TCA)の判定には利用出来そうな気がします。
Date: 2011/0628 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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コルクとその代替品についての話題は数年前は活発でしたが,最近ではあまり聞かないような気がします。コルク側のブショネ対応が進んだのか,それとも代替品では足りないところがあったのか?それとも当たり前すぎて話題にならなくなったのか?

オーストラリアやニュージーランドと比べると明らかにスクリューキャップの採用率は低い米国ですが,このほどワシントンのHogue Cellarsが全ワインでスクリューキャップを採用すると発表しました。Hogueの生産量は年間57万ケース。中堅どころの中では大きいほうだと思います。

Hogueは2005年から2010年まで研究を重ねた結果として「Saranex」を裏側に貼ったものがベストだと結論を出したようです。これを貼ることで,微妙に空気が通過するようになり,長期の成熟にも向くとのことです。

Date: 2012/0516 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ロバート・パーカーのサイトでパーカーが今月アントニオ・ガローニとナパを訪れて2002年のワインを試飲したビデオが公開されています。4回に分けて公開ということで、現在パート2まで計13本分が掲載されています。2002年は2000年代でも非常にいい年の1つであり、今回の結果は次のWine Advocate誌に載ると思いますが、かなりの高得点になりそうです。

第1回では最初のAraujoがむちゃくちゃおいしそう。点数は明らかにしていないものの「欠点がない、100点に近い」と言っています。

あと、興味深かったのはChateau Montelena。パーカーは「ワイン界のカル・リプケンだ」(カル・リプケンはメジャーリーグで2632試合連続出場の大記録を持っている人)と、コンスタントに素晴らしいワインを作っていることを褒めており、このワインもかなりおいしそうです。

実はこの年のMontelenaは曰くつきであり、Wine Spectatorでは72点という低い点が付いています。同誌のJames Laubeがブショネだと判断したためですが、当時からその判断には多くの人が疑問を呈したものでした。

おそらく、99%以上の人にとっては検知できないレベルの汚染を感じたのでしょう。しかし、パーカー、ガローニといったレベルの人が気がつかない程度ということは、やはりその判断は間違っていたのではないかと思いました。

パーカーのビデオ、会員でないと見られませんが、なかなか面白いです。

PS. Part1の3本目、Beckstoffer Vineyardのワインのワイナリがどこだかどうしても聴き取れません。分かった人教えてくださいませ

Date: 2013/0921 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワインの劣化として代表的なのがブショネ。コルク臭と呼ぶこともあります。カビ臭いとか、湿った新聞紙のような、などと形容される臭いですが、これが本当の臭いではないという研究結果を大阪大の竹内裕子助教らが発表したそうです(ワインのカビ臭さ、嗅覚遮られる不快感だった? : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞))。

ブショネの原因となる物質は分かっていて、2,4,6-トリクロロアニソール、通称TCAといいます。ただ、ブショネの臭いはこの物質の臭いそのものではないそうなのです。

TCAは「においを神経に伝達する機能を抑え込み、においを感じ取れなくしている」とのことで、これによって不快な臭いがあるように感じられるそうです。

参考記事: 【保存版】ブショネのワインを救う方法
Date: 2013/1116 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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悪いワインの状態としては、ブショネと熱劣化が知られています。ブショネの方は製造段階の問題ですが、熱劣化は流通段階。流通経路や保存状況などによって起こります。長期保存にワインセラーが必要というのは、熱劣化を防ぐのが第一の理由です。

熱劣化というと、高い熱にワインがさらされることによって化学的な変化が生じるものと思っていたのですが、最近の実験によると、どうやらそうではないという話が有力になってきたようです。

古くからのワインの友人であるshuzさんが、これについてブログに一連の記事を書いています。また、詳しくはリアルワインガイドに書く予定とのことです。

ワインの保存に関する考察2013~その1
ワインの保存に関する考察2013~その2
ワインの保存に関する考察2013~その3
ワインの保存に関する考察2013~その4
ワインの保存に関する考察2013~その5(追記あり)
ワインの保存に関する考察2013~その6
ワインの保存に関する考察2013~その7
ワインの保存に関する考察2013~その8
ワインの保存に関する考察2013~その9
ワインの保存に関する考察2013~その10

» 続きを読む

Date: 2013/1228 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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2013年にこのブログでよく読まれた記事トップ10を紹介します。

10位:炊飯器の低温調理機能でローストポークに挑戦
このレシピと先日のヒレ肉のロースト。どちらがいいかは難しいところです。簡単なのは先日の方です。

9位:オーパス・ワン過去最高評価の2010ヴィンテージ、出荷が始まる
米国での出荷開始を受けての記事でした。オーパス・ワンの記事は人気です。

8位:まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
2007年に書いた記事ですが、今でもコンスタントにアクセスがあります。

7位:【保存版】ブショネのワインを救う方法
これも定番中の定番。おそらくこのブログ全体で通算一番読まれている記事です。

6位:ワイン映画の歴代トップ10は?
これはちょっと意外でした。「ワイン 映画」で検索すると2番目になっているのですね。2012年に書いた記事です。

5位:敢えて言う 今が買いどき オーパス・ワン
2009年に書いた記事です。その頃と今とでは価格がだいぶ違っています。

4位: iPhoneで撮った写真をPCと同期する簡単な方法
ここで紹介しているSugarSynをずっと使っていましたが、有料モデルに移行するとのこと。残念です。

3位:Opus Oneにまつわる五つの誤解
オーパス・ワン関連で一番読まれている記事です。

2位: iPhoneのマルチタスクバーからアプリを消すことには意味があるのか?
技術系記事では一番読まれています。Naverまとめで取り上げられて、アクセスが増えました。

1位:もしも乙武さんが訪れたのが米国のレストランだったら
この記事ははてなブックマークでホッテントリに入り、短い期間でびっくちするくらいアクセスがありました。一発勝負の記事です。
Date: 2015/1126 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シェーファーがシャルドネとメルローで合成コルク「ディアム(Diam)」を採用しました(Shafer Vineyards Uncorks a Surprise | Wine News & Features)。
Diam合成コルクを採用したシェーファー
合成コルクを採用した理由はブショネをなくすため。シェーファーはコルクの改善に30年間取り組んでおり、ブショネの原因となるTCAの除去に98~99%成功しています。しかし、それでも十分ではないと考えて、より完璧な方法として合成コルクを使うことにしました。

ディアムの合成コルクはコーヒー豆からカフェインを除くのと同様のクリーンで安全な方法を使っており、さらにナチュラル・コルクと同等の酸素透過性を持っているとのこと。さまざまな代替品の中でディアムを使ったのはそのためです。



シェーファーは採用にあたって7年間テストを行いました。また、消費者のワインの飲み方を調べたところメルローとシャルドネの大部分はリリースから2、3年で飲まれていることがわかりました。それがこの2つで合成コルクを最初に採用した理由です。

このように、満を持して投入した合成コルクですが、消費者からの反応は皆無だったとのこと。行き届いた説明に満足したのでしょうか。それともそもそも合成コルクかどうか気にしていないのでしょうか。

多分後者ではないかと思うのですが、これが合成コルクではなくスクリューキャップだったらどうだったでしょうね。

近年はナチュラル・コルクの品質も上がっており、一時ほどブショネの問題は騒がれなくなりましたが、このように少しずつ合成コルクなどの代替品利用が進んでいくのでしょうか。
Date: 2016/0219 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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シェーファー(Shafer)が自社のワインから100%ブショネがなくなると宣言しました(Shafer Vineyards :: The End of Corked Corks. Shafer Vineyards Embraces Innovations to Make TCA a Thing of the Past)。
Diam合成コルクを採用したシェーファー
2015年11月にはシャルドネとメルローで合成コルクを使って100%ブショネを排除すると発表(シェーファーが合成コルクを初採用――消費者からの反応は…)。今回はそれに加えて、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーでの対策を明らかにしました。
シェーファーのサイトから
それによると、カベルネ・ソーヴィニヨン(One Point FiveとHillside Select)とシラー(Relentless)ではPortocorkというナチュラル・コルクを採用します。これはガス・クロマトグラフィーを使ってコルクを一つひとつテストし、合格したものだけを利用するというもの。合成コルクでは20年以上の熟成にどういう影響が出るかわからないため、ナチュラル・コルクでの解決策を選んだようです。

このほかに、ワイナリーでブショネの元となるTCAを排除するために、ミュール宇宙ステーションで使われていた空気清浄システムを採用しました。木や段ボールといったTCAがつきやすいものをワイナリーからなくすこともしています。

シェーファーがブショネなしを宣言したのは
2012 Hillside Select
2012 Relentless
2013 One Point Five Cabernet Sauvignon
2013 Merlot
2013 Red Shoulder Ranch Chardonnay
以降のもの。もし、これらのワインでブショネを発見したら、
・ついてきたコルクでそのまま栓をし(ワインで色が付いている方をねじこむ)
・ワインがまだボトルの中に十分ある状態で
・ワイナリーに送付
してほしい、とのことです。

ブショネをなくす努力はどのワイナリーでも行っていますが、100%なしを宣言したのはシェーファーが初めてではないでしょうか。
Date: 2016/0426 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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フランスのロワールでワイン作りをしていることで知られている新井順子さんが初めての日本酒を作りました。その名も「順子」。

ただ、事情があってお蔵入りしていたこの日本酒、熊本県八代市の「吟のさと」というお米で作られています。そこで、熊本への応援のために発売されることになりました。1本1000円(税抜き)の売上のすべてが熊本への募金に使われます。

船橋の山城屋ではこの日本酒を取り扱っています。詳しくは以下のリンクをご覧ください。

号外!熊本支援募金 新井順子女史初の日本酒「順子」を販売(全額寄付)します!ただし訳ありで未発売品です! | Cheers!カリフォルニアワイン

購入の申し込みはメールで info@cheers-californiawine.com  まで。なお、送料は別途必要です。また、消費税もかかります。

さて、事情があってお蔵入りしたと書きましたが、何かというと、実はこの日本酒失敗作だったのです。瓶詰めの工程に問題があり、ブショネのような香りが混じってしまったとのこと。ご購入の際は、それも踏まえた上でお願いします。
Date: 2018/0818 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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先日「ブショネを引き起こさないコルク!? 最大手が発売」という記事を公開しましたが、ここで紹介しているアモリム社のコルクでブショネが発生したと、提訴する騒ぎが起こっています(Courtwatch: Amuse Bouche Claims Amorim Sold the Winery Faulty Corks)。
CORK2
訴えたのはナパのアミューズ・ブーシュ。ハイジ・ピーターソン・バレットがワインメーカーを務めるワイナリーで、メルロー系のブレンドが有名ですが、実はピノ・ノワールも作っていて、そちらはハイジの父のリチャード・ピーターソンが自身が持つサンタルシアハイランズの畑からのブドウを使っています。

2015年のピノ・ノワールのために、アモリムの「ブショネを引き起こさないコルク」を採用したところ、ブショネでユーザーからのクレームが頻発する騒ぎになりました。ETS研究所で調べてもらったところ、TCAが非常に多く含まれていることが判明したそうです。評論家のジェームズ・サックリングは、このピノ・ノワールに79点という低い評価を付けています(ちなみに2014年は92点、2016年は93点)。

アミューズ・ブーシュは2016年のピノ・ノワール用にもアモリムと契約を結んでいましたが、そちらからも高濃度のTCAが検出されたため、契約を破棄して別のコルクを使っています。このため、2016年の出荷は半年以上遅れることになりました。

なお、2015年のピノ・ノワールは6本パックで574個作成しましたが、449個を出荷したところで問題が発覚したため、残りの125パックは出荷されませんでした。

そこで、販売機会の損失や、低い評価のワインでワイナリー名に傷を付けたとして、提訴にいたったとのことです。

先日の記事では、これまで問題は出ていないとのことでしたが、全く話が違うことになります。アミューズ・ブーシュ側の言い分を聞く限り、その主張には一貫性が感じられますが、裁判所はどう判断するのでしょうか。アモリムにとっても大きな問題となる可能性があります。
Date: 2018/1214 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オーパス・ワンがTCA(ブショネの素になる物質)で汚染された樽を売ったとして、フランスの樽会社を訴えました(Opus One Sues Supplier Alleging Barrels Were Contaminated with TCA)。

汚染された樽の数は10。これによって2016ヴィンテージのワインのうち590ガロン(2233リットル、ボトル約3000本)のワインが駄目になったといいます。

オーパス・ワンは最低でも$471,356の被害があったと主張しています。
Date: 2019/0207 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ブショネのワインに出合うことはそうそうありませんが、珍しく1日に2回もブショネのワインを飲みました。

一つは中川ワインさんの試飲会。特別試飲で出ていたシュレーダーのベクストファー・ジョージIII・カベルネ・ソーヴィニヨン。7万9800円もするワインです。

もちろんブショネのワインは試飲で供されていたわけではなく、後ろに下げられていましたが、経験と思ってそれも試飲させてもらいました。

さすがに7万9800円出してブショネだったらショックだろうと思います。

もうひとつは「看板に偽りあり? 『ブショネなしのコルク』でブショネで提訴」の記事で取り上げたワイン。アミューズ・ブーシュのブランドで、ハイジ・バレットの父親が作るピノ・ノワールです。このワインを実際に買っていた人がブショネを検証したいと持ってきました。



実際に飲んでみたら見事にブショネでした。「ブショネを引き起こさないコルク」で実際にブショネが起こったことがわかったのも一つの収穫でした。
Date: 2020/1220 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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コルク業界最大手で半分近くのシェアを持つアモリム(Amorim)がブショネの起こらないコルクを開発したと発表しました(db exclusive: The world’s biggest cork producer announces TCA breakthrough)。

ブショネを引き起こす物質はTCAといい、それがないコルクを作ったとのこと。価格は従来のコルクと同等であり、今後従来のコルクを置き換えていくことが期待されています。

今回の技術の詳細は明らかになっていませんが、同社はNaturityと呼んでいるようです。
Date: 2024/0206 Category: テイスティング・ノート
Posted by: Andy
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X(Twitter)で知り合ったワイカン(@wine_cam)さん / Xにお誘いいただき、カリフォルニアとオレゴンの古酒を飲む会に参加してきました。ワインは米国在住のワイカンさんが、ハンドキャリーされてきたものです。お店は上野駅の「ブラッセリー・レカン」。料理はおいしいし持ち込み料無料という素晴らしいレストランです。



最初はオレゴンのソーター(Soter)のロゼ泡です。ヴィンテージは2005年。コルクは結構もろくなっていましたが、泡はまだちゃんとしていました。

このスパークリング・ロゼ、すばらしかったです。特に残っていたのを会の終わりごろに飲んでみたらイチゴミルクのような味わい。個人的には以前に飲んだウルトラマリンのロゼと並ぶくらい美味しい。

この日は白はなく、この後ピノ・ノワールが5本続きます。

最初のピノ・ノワールはナパのエチュード(Etude)の2000年。これは私的にはムネアツな展開で、最初のソーターと、このエチュードはどちらも同じワインメーカー、トニー・ソーターのワインなのです。このエチュードの2000年、予想以上に若々しく、まだチャーミングさが残るワインでした。

この後はカレラ(Calera)のReed 1997。やっぱりカレラは熟成していいですね。腐葉土とかマッシュルームのニュアンスも出ており、ストラクチャーも結構しっかりありました。

この後は3本オレゴンが続きます。
1999 Ken Wright Cellars Canary Hill Vineyard Pinot Noir
1998 Cameron Pinot Noir Willamette Valley
1996 Domaine Drouhin Oregon Pinot Noir
ケン・ライトは残念ながら、ちょっとブショネがありました。飲めないレベルではなかったですが、本領を発揮するには至らず。キャメロンはオーガニック栽培でしかも二酸化硫黄を加えていないというワイン。それで26年たっていることを考えると驚くほど健全なワインでした。味わいはこれだけ時間がたっていてもやはりナチュール感があります。好き嫌いは分かれるところがありそうですが、とても面白いワインでした。ドルーアンはなんというか、安定してます。オレゴンのスタンダードといった味わい。

つぎはレーヴェンズウッド(Ravenswood)のピックベリー(Pickberry)ヴィンヤード・レッド・ブレンド1986年です。ピックベリーはソノマヴァレーのサブAVAであるソノマ・マウンテンAVAにある畑。1982年に植樹され、1986年はなんと最初のヴィンテージとなっています。


品種はカベルネ・ソーヴィニヨン50%にカベルネ・フランが40%、メルロー10%。アルコール度数は今では考えられない12.5%です。これはむちゃくちゃ良かったです。「No Wimpy Wines」のスローガンで知られるRavenswoodのワインとしては驚くほどのエレガントさがありました。


最後は1979年のナパのZDのカベルネ・ソーヴィニョン。これが驚きなのですが、ブドウはナパとサンタ・バーバラのものを使っています。なぜカベルネ・ソーヴィニヨンでわざわざ冷涼なサンタ・バーバラのブドウを使ったのかかなり不思議ではありますが、これもまだちゃんと飲めるワインでした。コルクはグズグズで抜栓はとても大変そうでしたが。

この日のメンバーはカリフォルニア好きと古酒好き(若い人が多い)という異業種交流会のような形で楽しかったです。貴重なワインをありがとうございました。